ニセ刑事、居合わせた本物に職質されて逮捕

　カフェで食事を終えたあと、店員に偽の警察手帳を見せて警察官を装ったうえで、「今尾行の最中なので
持ち合わせがない。警視庁に後ほど請求して欲しい」とうそを言って支払いを逃れたとして、無職の男が
詐欺の疑いで警視庁に逮捕された。
　逮捕されたのは、東京都不動山市の無職、林魚義富美容疑者(45)。
　
　林魚容疑者は都内のカフェで食事を終えた後、店員に偽の警察手帳と免許証を提示した上で、「自分は
警視庁捜査一課のものだ。今犯人を尾行中のため目が離せない。請求書を警視庁に送って欲しい」と
伝え、飲食費2420円の支払いを逃れたとして詐欺の疑いがもたれている。
　容疑者が店を出たところで様子を見ていた本物の警視庁刑事が職務質問をし、林魚容疑者の嘘が
発覚、その場で現行犯逮捕された。
　居合わせたのは警視庁捜査一課の明智健悟警視。
　
　明智警視によると、この日はたまたま非番でここにきており、林魚容疑者の話が耳に入ったことから
様子を見ていたという。
　警視は、「私は警視庁の人間であればすべて記憶しています。彼の顔と名前が記憶にある警察官名簿と
一致しないのと、さらに捜査一課を名乗ったことでおやと思いました。また、尾行は二人で行う上に、支払いを
しないのは絶対にありえません。そこで、店を出たことを確認し、声をかけさせてもらいました。ま、雰囲気からして
警察官ではないと確信していましたけどね」と自信たっぷりに語る。
　また捜査一課ではこの周辺の高級飲食店で警察官を騙った無銭飲食が相次いでいたこともあり、
林魚容疑者の犯行の可能性もあるとみて調べを進めている。
　たまたま明智警視が居合わせたのは事実だが、ある程度次に狙われる店の目星をつけていた可能性は高そうだ。
　

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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