大胆不敵宣伝か

　先ほど入ったニュースによると警視庁の屋上から突如、巨大な垂れ幕がぶら下がるという事件が
発生した。
　また時を同じくして、新宿のスタジオアルタビルに設置されている巨大モニターの画面に、明らかに
何らかの予告と見られる文面が約１０分間に渡って映し出されるハプニングが起きた。テレビ局
関係者の調べでは、何者かによる電波ジャックが行われたもよう。
　
　垂れ幕とモニターの文面は同じで、「９月２日、イタリア某所にてマスクマンマジックショー開催」
というもの。
　急ぎ署員らが撤収にあたったが、皇居周辺はこの騒ぎを聞きつけた見物人で一時騒然とした。
　警視庁では何者かの悪質ないたずらと見て、調査している。
　警視庁捜査一課の明智警視によると、マスクマンという呼称は指名手配犯高遠遙一が使用して
いたもので、何らかの関係があると見て捜査一課の方でも対策を立てる予定だという。

本日のニュース

８月２９日(水)　　１２時００分

入国管理局と連携

　本日午前１０時過ぎに発生した予告事件について警視庁は、「万が一の可能性を考え、各空港へ
手配を行った」と発表した。
　指名手配犯高遠遙一の行方については、都内で目撃情報が出ているもののどれも有力な情報
にならず、しかし諸外国での目撃報告もあることから何らかの方法で国外に出ていると推測、今回
の手配に至ったもの。
　入国管理局では、「一度香港での事件があった時もこちらの不手際を追及されたが、変装して
出入国されたのでは調べようがない。誰を調べたらよいのか」と少々困惑気味。
　また、警視庁捜査一課からも予告の日に備えてイタリアへ捜査員を派遣する予定だという。
　ただのいたずらか、大胆不敵な予告か。しばし波紋を呼びそうだ。

民間人見つからず

　今月１５日に発生した警視庁爆破未遂事件で、犯人逮捕に協力した民間人発見につながる有力な
情報が得られず、警視庁は本日呼びかけの打ち切りを発表した。
　この事件は１５日午後１２時過ぎ頃警視庁内玄関に、灯油を撒いた男が「警視総監を連れてこなけ
れば火をつける」と騒いだもの。居合わせた警官らによって取り押さえられたが、その時男の注意を
引いて逮捕に協力した民間人へ感謝状を送るため情報提供を呼びかけていたもの。
　目撃者の中には、「指名手配の高遠という人物に似ていた」という話もあったが、警視庁では「ありえ
ない話だ」とこれを否定している。

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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