張り込み中に振り込め詐欺被害を阻止

　警視庁捜査一課の明智警視が、別の事件捜査のためコンビニで張り込み中、高齢者の
振り込め詐欺被害を防いでいたことが捜査関係者への取材で分かった。
　明智警視は18日、捜査のためコンビニに入り、商品を見るふりをして立ち寄る人間を調べる
予定だった。
　その最中、コンビニに設置されたATMをどこかへ電話をかけながら操作する高齢女性に
気付いたという。
　「示談金」「不起訴」という言葉が聞こえたため、明智警視は手帳に「振り込め詐欺では
ありませんか」と書き、この女性に見せた。
　女性は電話をいったん保留にし「うちの孫が人を殴ってけがをさせ、お金を払えば不起訴に
なると警察官が言っているんです」と明智警視に話したため、警視はそこで手帳を見せて
身分を明かし、振り込め詐欺の可能性が非常に高いことを説明、振込の操作を中止するよう
指示した。
　電話は保留の間に切れていた。
　明智警視は直ちに警視庁へ通報、捜査二課の中森警部に捜査を引き継いだ。
　警視庁では女性の携帯電話から振込詐欺犯の電話番号を押さえ、銀行やATM管理会社とも
連携して振り込め詐欺犯が使っていた口座凍結に成功したと発表した。
　被害者の特定はこれから行っていくという。

　明智警視は、「私も捜査中でしたので中森警部に事情を伝え大事にならないように
引き継ぎました。おかげで、張り込みに関しても成果は出せましたよ」と涼しい顔。
　捜査中であるため事件内容は話せないとしながらも、接触予定だった人間と無事
接触が出来たということだった。
　警視庁では、「警察官が不起訴にするかどうか判断することはなく、また、示談金を
提示することは絶対にありません。くれぐれも振り込め詐欺には気を付けて欲しい」と
注意をうながしている。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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