ケチャップ強盗、犯罪者に返り討ちされる

　イタリアの日本大使館は日本時間27日午後8時ごろミラノにおいて、観光客を主に狙って
犯行を繰り返していたいわゆるケチャップ強盗の一味が現地警察に逮捕されたと発表した。
　大使館によると、ケチャップ強盗が狙ったのは日本人であり、証言をもとに付近を捜したが
被害者と思われる日本人はすでにいなかったという。

　現地警察の発表によると、ケチャップ強盗は観光客と思われる日本人男性が道を歩いて
いるのを見て、後ろからバルサミコ酢を背中にかけ、強盗一味の女が「何か変な液体がついて
いますよ」と声をかけたという。
　男性が振り返ったところで背広のポケットに入っていた財布を別の犯人が掏り取り
合流する予定だったが、合流した地点には警察が待ち構えており現行犯逮捕された。
　また身体検査の過程で強盗に加わった5人全員の財布、スマホ、クレジットカードなど
貴重品がなくなっていたこともわかった。
　男性から掏り取った財布には2セント硬貨が1枚とイタリア語で「残念でしたね」とメッセージの
書かれた紙が入っていただけだった。

　その後現地警察が付近の防犯カメラ映像を元にデータベース照合していたところ、この
被害にあったと思われる日本人男性はICPOでも指名手配されている殺人犯高遠遙一で
あることが判明、現地警察は急ぎその行方を追っている。
　
　これを受けて警視庁の捜査一課明智警視は「ケチャップ強盗は世界中で起きている
犯罪ですので、観光客の皆さんは気をつけていただきたいと思います。ま、犯人達も
自分達が仕掛けた相手がまさか犯罪者だとは思わなかったでしょうね。いい薬になった
でしょう。高遠の行方については現地警察と情報交換して捜査していきます」とコメントした。

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