警視庁外壁に不審な電飾

先ほど入ったニュースによると、午前０時ちょうどになった途端警視庁で停電が起きた模様。
同時に外壁に取り付けられていたと思われる電飾が一斉に点灯した。
　目撃者によると、どうやら何かの形であるらしいという。
　警視庁ではこのような電飾を取り付けた覚えはないと発表している。
　以降、詳細が入り次第お伝えいたします。

ニュース速報

１２月２５日(月) ０時３５分

サンタクロース怪盗現る

　今月５日に、怪盗１４１２号(通称　ＫＩＤ)から犯行予告が届いていたとして届出のあった佐倉
宝石店に先ほど、ＫＩＤが侵入した模様。
　目撃者の話では、いつもの服装とは違いサンタクロースの扮装をしていたことから当初警察
も気付かず、警備を見物していた通行人によって指摘があったもの。
　宝石店入り口から入るところを目撃されたものの内部の警官らはＫＩＤを確認しておらず、店内
の捜索が開始されたが発見されないうちに、予告対象物が消えているのを発見。周辺に緊急
警備を敷いてＫＩＤの行方を捜しているが消息はつかめていない。
　店内捜索中と思われる時刻に「サンタクロースがトナカイに乗って空を走っていった」という
未確認証言もある。これがＫＩＤによるものか、急ぎ確認中。

本日のニュース

１２月２５日(月)　　１２時００分

警視庁大黒星

　本日深夜発生した２つの事件について警視庁は、「全力は尽くしたが、このような結果になってしまい
誠に遺憾である」と発表した。
　事件は午前０時過ぎに警視庁全体が停電し、外壁に取り付けられていた電飾が一斉に点灯したという
ものと、怪盗１４１２号の犯行予告を成功させてしまったというもの。

　電飾については捜査一課管理官明智健悟警視ら張り込んでいた警官らにより、クリスマスツリー型に
取り付けられていることが判明した。
　明智警視は「昨年は内部ネットワークを乗っ取られましたので、それに比べれば取るに足らないこととは
いえます。しかしこんな子供じみたことをしでかすとは…」と呆れ顔だった。
　停電はすぐに復活したが、クリスマスイヴだった昨夜は多くの人出があり、この騒ぎを目撃した通行人
らはしばらくこの電飾に見入っていた。
　たまたま用があって、この騒ぎを見物することになった米花町の江戸川コナン君は、「サンタさんの贈り
物だね。ボクこーんなおっきなクリスマスツリー初めて見たよ！」と大喜びしていた。
　またその場に居合わせた名探偵の毛利小五郎さんは「何かと思えばこんなちゃちな仕掛けを…。
犯人は殺人容疑の指名手配犯と言うが、考えていることはわかりませんなぁ」とコメントした。
　この電飾は夜が明けて職員らが確認したところ、かなりの広範囲にわたって取り付けられており、撤去
には１日かかる見通し。
　今日は冬休みに入った学校も多いことから、平日でありながら警視庁前には多くの見物人が押し寄せて
いる。
　警視庁では「いつの間にこんなものが取り付けられたのかまったく不明。月の初めに遡って、出入りして
いたあらゆる業者をすべてチェックする」と発表した。
　犯罪ジャーナリストの鈴木一郎氏は、「高遠遙一は冷徹な殺人犯でありながら、子供には優しいという
両極端の顔を持つ。今回のことも、何かシステムを破壊するのではという警視庁の裏をかきつつ、この
仕掛けがテレビで報道されることを計算に入れて、子供を喜ばせるつもりだったのだろうと推測する」と
述べながらも「あまりにもとっぴ過ぎて確信はもてない」と付け加えた。
　この大失態に警視庁は苦い顔だが、「子供が喜んでいるのでもう少し飾っておいて欲しい」「これくらい
なら許されるべき」などという電話も朝から多数寄せられているという。

　また、怪盗１４１２号の犯行についてはその後の調べにより、サンタクロースに扮して逃亡をはかったと
断定された。警備にあたっていた警視庁捜査二課、中森銀三警部は「何もクリスマスだからといってサンタ
クロースで来てどうするんだ」と怒り心頭の様子だった。ＫＩＤの逃亡先については目撃証言を元に捜索中
である。

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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