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ローカルニュース
2月4日(日) ローカルワイド
1月31日、新世紀1ヶ月目最後の日。
警視庁の交通課で小さな幸せを見つけた。
主役の1人、落合恵子さんは交通課配属2年目の巡査。とある紅茶販売店で知り合った三原誠司さんと
2月めでたくゴールインする予定だ。
その2人をお祝いしようと課の同僚たちはパーティーを考案したものの、2人を結びつけることとなったある
紅茶が都内どこを探しても見当たらず、その店にも足を運んだがあいにくの品切れで途方に暮れていた。
その銘柄は「メルローズ」の「セレクトリーフティミニセイロン」。真っ赤な容器が目印だ。
思い余った同僚がふともらした一言は巡りめぐってなんと、捜査一課にまで届いた。そう、かの有名な
明智警視の元へ。
落合さんが交通死亡事故遺児であり、やっと幸せになれるという事情を耳にした彼は快くこの紅茶探しに
手を貸してくれることになった。
警視の耳に入ったのはほんの一週間前のこと。だがパーティー前日、魔法のように紅茶は届けられた!
明智警視はその入手元を決して明かさないが、何とも粋な魔法使いであることは確かだ。
パーティーは無事開催され、当日になってその紅茶を出された2人は非常に感激していたという。
殺伐とした世の中で、心温まる出来事だった。
野次馬ニュース
週刊ダウト 2月4日メーリングリストより抜粋
魔法の解ける時刻を聞かれたら…。貴女は何時と答えるだろうか。
今、こんなちょっとした言葉遊びがはやっている。
「魔法の解ける時刻を知りたい」と言われたら。
実はこう返すのがカッコイイらしい。「時刻ならぬ月の気分が変わる時までに…」
そして返された方もそのままではいけない。「それでは気まぐれな女神が微笑んでいる間に」と
言わなければならない(もちろんその後をどう続けるかは個人のセンスだが)。
さあ「ナニこれ??」と思っている皆さんには種明かしをしよう。
当社の新聞本日のローカル欄をご覧になった方は、「ローカルワイド」をお読みいただいただろうか。
この紅茶を入手する時実は明智警視がある相手と交わした会話だと言われている。正しくは以下の通り。
?「遠きかの地に連絡を取るメッセンジャーは、魔法の解ける時刻を知りたいのですけどね」
警視「時刻ならぬ月の気分が変わる時までですよ、メッセンジャー君」
?「それでは気まぐれな女神が微笑んでいる間に、ベルを鳴らすとしましょう」
内容はと言えば、紅茶を入手する期限についてだったらしい。どうも未だ明かされていない部分がある
のだが、警視は濁して答えないため編集部の憶測でお許しいただきたい。
普通は「期限はいつまでか」「1月末まで」で済むはずである。だが、こんな回りくどい、事情を知らない
人間には何の事やらわからないような会話が交わされた理由として考え付いたのは、「おおっぴらに依頼
することがはばかられる人物だったのではないか」ということだ。
警視がエリートキャリアという立場の割りに、現場へ足を運び実際に事件解決を手がける気さくな人物
であることは既知のことと思うが、そんな彼が普通に会話することすらはばかられる人物とは?
とすれば、非常に範囲が限られてくるのだが…。
そして我々は貴重な情報を入手した。都内で古くから紅茶の輸入販売を営んでいる○×店の店長の話に
よると、メルローズはイギリスでの王室御用達の紅茶だという。
ん?イギリス…???
とっさに簡単な暗号で警視と情報をやり取り出来る頭脳といい、紅茶といい、イギリスといい…。
何となくキーワードがある方向へ収束しつつあるのだが。
果たしてかの魔法使いは、高遠遙一なのだろうか…?
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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