窃盗犯が事件を通報か

　ゴールデンウィークで渋滞が続く道路を、パトカーがスムーズに犯人を追跡――。
　昨夜午前３時ごろ、集団暴行拉致事件が発生したとの通報が警視庁に入った。
通報を受けてパトカーが直行したものの、犯人が被害者を拉致し逃走に使ったと
見られる車両は渋滞に紛れて見つからず、検問配備も渋滞に阻まれて手配できない
という状況が発生した。
　ところが通報者からの誘導により、パトカーは該当車両にたどり着くことが出来、
犯人らは逮捕、トランクに押し込められていた被害者も病院に急送され、一時危険な
状態であったが今は容態は安定しているという。

　この通報者について担当者が不審に思い調べたところ、なんと逃走途中の怪盗
１４１２号(通称ＫＩＤ)であったことが判明。犯行を行って逃げる途中、上空から男性を
囲んで集団で殴る蹴るなどの暴行を加えているグループを発見、そのグループが
車に被害者を押し込み逃走するのを見て通報してきたと推測される。
　警視庁では、「この渋滞の中、誘導がなければ犯人グループの検挙に至らなかった
し、また、被害者も命を落としていた可能性が高い。しかし、通報者の立場を考えると
とても感謝することは出来ない」と渋い顔。
　尚、ＫＩＤは逃走に成功しているが、今回のことを踏まえ、追跡していた捜査二課の
責任は問わない方向。
　義賊と言われているＫＩＤであるだけに、警視庁の心中はなかなか複雑だ。

　

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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