米花町で強盗事件発生

　先ほど入ったニュースによると、米花町にて午後８時３分頃外国人窃盗団による
強盗致傷事件が発生、逃走するところを防犯見回り中の子供たちが発見し、車両ナンバーを
通報した。
　警視庁ではただちに緊急配備し、事件から一時間経過した午後９時過ぎに、杯戸町の公園内
にライトを消したまま駐車している不審な車両を発見。中に人影が見えたため職務質問をしたところ
逃走中の窃盗団であると判明。緊急逮捕した。
　米花町では、米花町町内会主催による子供たちの防犯呼びかけパトロールが開催されて
おり、たまたま強盗の現場に居合わせた模様。
　少年探偵団の機転により、子供たちは物陰に隠れ、ケガはなかった。
　通報を受けて駆けつけた米花署の署員は、「初めてのことでこんな結果が出るとは思わ
なかった。また、犯行を見かけたからといって不用意に騒がず、落ち着いて安全を確保し、
車両ナンバーを控えて通報したのは非常に素晴らしい。また、これだけ人数がいれば証言は
バラバラになってしまいがちだが、探偵団諸君がとっさに記憶するところを、車両ナンバー、
車種、車色、犯人の人相、服装、人数という風に分担した機転もすごいとしかいいようがない。
大人でもこうできるかどうか…。さすがは毛利名探偵のところで鍛えられているだけあります」と
興奮気味に語った。
　警視庁では少年探偵団及び、参加者の子供達に警視総監賞を送る予定。

本日のニュース

１１月１日(土)　　１０時００分

窃盗犯、オバケが御用だ！？

　ローカルニュースにて取り上げられていた、米花町での子供達による防犯呼びかけ
だが、早くもその効果が現れたようだ。
　かねてより指名手配中だった外国人窃盗団が一仕事終えて出てくる現場と遭遇、
すみやかに犯人の特徴などを覚え、警察へ的確に証言情報を伝えるなど、大人顔負けの
活躍ぶりだ。しかもこの迅速な通報と正確な証言により、犯人はスピード逮捕。指名手配から
数ヶ月、あまりにもあっさり捕まったため警察官の中には「自分たちは一体どこを見回って
いたのか」と反省する者がいるとかいないとか。
　子供をこの見回りに参加させていた保護者の１人は、「子供達が強盗にでくわしたと聞いた
時には本当に、血の気が引く思いでした。でも犯人逮捕よりもまず子供の安全を確保したと
いいますし、子供達も戸締りの必要性とかしっかり理解したようで…。うちは何度いっても、
子供が出かける時に玄関のドアに鍵をかけ忘れたり、窓を開けたままだったりするんです
けど、そういうのがこれからなくなると思います。危険だったのは本当怖かったですけど、
結果的には確かに参加させてよかったと思います」と語る。
　少年探偵団メンバーで、江戸川君と一緒にすばやく指示を出したという灰原哀ちゃんは、
「だって…子供の記憶領域から考えるに、車両と強盗団両方を覚えろっていうのは無理な
話でしょ？大人だって記憶に違いは出るし。それに人間というのは現実を見ると記憶の方を
修正してしまうから。それなら分担して覚えてもらった方がいいでしょ？簡単なことよ…」と
余裕の回答。何とも頼もしいものである。
　町内会では、初めての見回りでこんな大きな事件に出くわしたことにやや困惑気味であるが、
やはりこれからも出来る限り続けて行きたいということだ。
　来年はお宅の子供さんもいかが。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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