またもお手柄、少年探偵団

　かねてより連続して発生していた、地下鉄駅構内などでの連続不審物爆発事件で、
警視庁は本日、無職男性(42)を爆発物取締罰則違反等の容疑で逮捕した。
　この事件は今月に入り10の地下鉄駅構内のトイレにおいて、おいてあった鞄などが爆発、
これまでに30名の軽傷者を出している。
　警視庁では各駅の見回りを重点的に行い、不審物の摘発に勤めてきたが、巡回の隙を
ついて不審物は置かれており、目撃者情報も乏しく捜査は難航していた。

　逮捕のきっかけとなったのは、帝丹小学校1年生の江戸川コナン君らが結成している
少年探偵団が、たまたまその場に居合わせたことによる。
　江戸川君によると、仕掛けられた不審物が爆発した直後、その場を立ち去ろうとする不審者
を発見、急いで声をかけたという。
(江戸川コナン君のコメント)
「例えば予想もしない音がしたら皆一斉に振り向くよね？　だけどその人は振り向きもしないで
そのまま歩いていったからおかしいなって思ったんだよ。まるで爆発するのが分かってた
みたいにね。え？ああ、耳の聞こえない人かなっていうのは考えたよ、ちゃんと。だからボク、
急いで走っていって声かけたんだ。『おじさん、エレベーターどこにあるかわかる？』って小声
でね。そうしたらその人振り向いて『あっち』って言ったから、ああこの人だなって確信したんだ。
まああんな爆発音が聞こえたなら耳の聞こえない人だって振動で分かるからね。条件反射で
振り向くよ。
だから、振り向かないで平気で歩いている人間がいるとしたら間違いなく、仕掛けた犯人……
……って、こないだ新一兄ちゃんが教えてくれたんだ！」

　爆発騒ぎの大混乱の中、いかに人から教わったこととはいえ、それを十分に生かして
犯人を見つけたというのは大したものである。子供だからといって侮れないといったところか。
　警視庁では、少年探偵団に警視総監賞を贈る予定。ただし「今回はたまたまに過ぎないが、
だからといって危険な場所に自分から足を踏み入れたり、犯罪に関わるようなことはしてほしく
ない。これは少年探偵団に関わらず、すべての子供さんに言えることです」とコメントを残した。

この記事に関するご意見は週刊ダウト編集部気付でどうぞ。

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ニュース速報TOP→ニュース記事