多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ小説置き場オリジナル小説目次→総理大臣、ただいま仮免中!後書き


後書き
 多分初めましての方が多いかと思います。ども、中村といいます。以後忘れて
もらって結構です。
 二枚ほど空きが出来た都合で(同人誌掲載時)しばし駄文にお付き合い下さい。
(もうひとつ後書きを書いたのと同じ出だしですが決して手抜きではありません)

 最初に、お気づきの方も多いと思うのでお詫びがてら訂正を。冒頭の事件報道。
六時に事件発生にもかかわらず滝本家の新聞に掲載されています。朝刊は大抵
四時には出来上がっているので物理的にありえないことです。一応、配達箇所に
よって内容が異なるので、朝刊最終版のみ新聞社が印刷を遅らせてでも記事を
載せた、ということにしておいて下さい、はい。すんません。
 これを書いていた時もういつのことか忘れたのですが、本当にコロコロと政権が
交代し呆れていた記憶があります。ならもう政治を知らない人間が舵を握ったら
どうなるのかと。それなら現実ではありえない世代の方が面白いだろうという思い
付きからこの話が生まれました。ただ、政府の話なので非常に多くの人物が登場し、
その設定は悩まされました。登場しているしていない合わせて、約五十人登場
人物がいます。政党も考えなければならないしでここまで設定にてこずらされた
作品は初めてでした。
 逆に自分には珍しいことに、主要登場人物の生い立ちは殆ど決めていません。
なんというか流れ上、始めと終わりで矛盾が生じるのは嫌いなので、登場人物に
ついては生い立ちから嗜好、話の上では隠しておく部分などかなり細かく決めて
いるのですが、この話の人物には殆ど設定がありません。勝手に動いて話が進んで
いったという感じです。作者思いの登場人物だな、と。
 あとそれから、この話の下敷きにしたのは有名な「あさま山荘事件」です。
相方がかなり興味を持っていてこの本がいいと勧められたのを読みましたが、
どうもあれは違うんじゃないかと。なんつーか、一人の勇者と何百人の愚者のような
描かれ方は好きではありません。むしろ、一人の勇者が生まれる背景にこそ、
その指示通りに動き役目を果たした知られざる英雄がいると思うのです。だから
そういう部分にもあえて触れました。勇者を勇者扱いはしていません。当時の
関係者にすれば失礼な話だと思いますが、これは俺の解釈ですんで。
 今は官公庁も再編成が進んでしまって話の中の名称は過去のものとなって
しまいました。それは話の雰囲気を壊したくなかったのであえて変えません
でしたが、何だかあまり変わってないなとは思います。
 この国は一体どこへ行くのやら。
 次回はオリジナルかパロディか、ともかくかなり先になると思いますが、また
お会いできる日を楽しみにしています。(この締めも同じですが決して手抜きでは
ありません)
                                          中村智樹


     BACK           TOP           


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ小説置き場オリジナル小説目次→総理大臣、ただいま仮免中!後書き