多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅


アリス・イン・ワンダーランド
時間の旅

7/11鑑賞

 冒頭、アブソレムの声が聞こえてきたからまさかと思ったらやっぱりアラン・リックマンでした。
 「え、聞き間違い?いやリックマンの声を聴き間違えることはない!」的な感じで聞いてたら
やっぱクレジットにアラン・リックマンって出たし。
 最後の声だそうです。
 こんなサプライズに会えるとは思わず感動しました。よかったー。
 DVDいやブルーレイ買おう。

 話は前回と違って結構アクション多めなので面白かったです。
 面白くないかなーと思って見にいったらそんなに悪くはなかった。
 ラストも「どうせこうだろう」というオチを裏切るのも良かった。
 夏休みまでやってるとは思うので、学生さんも良かったら見に行ってはどうでしょうか。
 前作見てなくても、原作のアリスをぼやーと知ってればそんなに問題ないと思う。
 でも知ってたらいろいろ楽しめるので、さらっと復習どーぞ。
 前作のレビューはこちら。

 冒頭、チェシャ猫が出てきて三日月になりました。
 殺せんせーみたい。

 そんな真夜中、嵐の中を海賊船から逃げている帆船が。
 船の名はワンダー号。
 アリスが冒険したのにちなんでつけた名なんですかね。
 副船長は船長のアリスに、海賊に降伏しようというもアリスは逃げる方を選ぶ。
 前方に浅瀬があるからそこを突っ切ろうというんですな。
 海賊…つまりジャック・スパロウか!(なんでハッターと二役なんだよ。ジョニデ大変だよ)
 浅瀬を突っ切ろうとするアリスに副船長は不可能です、というけれどアリスは、その
言葉は嫌いというのでした。
 この突っ切り方がすごい。
 斜めになって、できるだけ損傷を減らす方法で突っ切っていくんですよ。
 かっこよかった。
 海賊船は突っ切ることができずそのまま浅瀬に突っ込んで沈んでいった。

 そういうわけで冒頭からすごい展開でしたが。
 アリスは3年ぶりにロンドンに戻ってきました。
 中国までいってたらしいです。
 あとアリスの持ってた懐中時計が止まってしまった。父の形見のようです。

 アリスが戻ってくると、彼女の留守に、父の貿易会社を買い取ってくれたヘイミッシュの父が
亡くなっており、ヘイミッシュが会長をついだことがわかります。
 こいつ3年前にアリスに振られてるから嫌なことしそうだなあ。
 そんなアリスを追って青い蝶がついていってました。
 この正体は?
 前作を見ているとニヨニヨできると思います。

 アリスを迎えた母は、彼女が冒険とか出て欲しくないみたいですね。
 それと、アリスは中国の服を着てヘイミッシュが会長についた祝賀会へ参加することに。
このドレスがかなり目立ってますなあ。
 このころはヨーロッパは世界のトレンドみたいな感じだったので、中国衣装は「なにアレ
だっさ」みたいな印象を持って受け入れられたのであります。
 うぜぇ。
 ヘイミッシュは別の女性と結婚してました。
 しかもアリスに、もう航海をすることはない、明日から事務職として働いてもらうと告げる。
 アリスの母は生活苦から屋敷の売り渡しをしていたのでした。
 で、ヘイミッシュは船を渡したら屋敷は返してあげるよ、というわけです。
 つーかなんでアリスの母も勝手にこういうことしちゃうのかなあ。
 確かにアリスが冒険に出て生活大変だったのかも知れないけど、金稼いでたわけでしょ。
 うーん…。
 アリスは、もっと旅に出たい、6つのあり得ないことを実験したいのに、という。
 この6つのあり得ないことは前作で語られてましたな。
 小さくなる薬。
 大きくなるケーキ。
 言葉を話す動物。
 消える猫。
 ワンダーランド。
 そして、アリスがジャバウォッキーを倒すということ。
 
 母はいつまでもそんな、女のわがままは通らない、とアリスに言います。
 でも旅から帰ってきたら屋敷は売り渡されてるわ、船を渡せと言われるわ、明日から
事務職にされてるわ、じゃ人生絶望したくもなりますよお母さん。
 なんで娘のことを勝手に決めてしまうのか。
 ショックを受けたアリスは温室の中に入っていく。
 すると「キミはアリスだ」という声が。
 アブソレムでした。
 そうです、前作ラストでさなぎになった彼は美しい青い蝶になっていた。
 アリスは彼を追って部屋の中に入る。
 そこは、ヘイミッシュの父の書斎らしいです。
 その鏡を通って彼女は再びあの世界へ。

 そこを通り抜けるとアリスは小さくなっていました。
 いや部屋が大きいのかな。
 アブソレムはアリスに、よく戻ったとつげ、彼はもうじきいってしまう、とハッターの危機を告げます。
 そして扉を開けるよう言うんですが。
 足元に気をつけろっていうのはドアあける前にいって欲しかったな!
 ドアの向こうは空中だったので落下するアリス。
 1作目もなんかあったな…穴の中落ちてくの…。

 彼女は木に落ちて、何とか死なずに済みました。
 ここで地面に激突してたら冒頭20分で終わってたとこだぞ。

 そこにはかつての仲間たちがいて、アリスの帰還を大いに喜びます。
 ハッターが変だと告げる一同。
 …彼はもとから変なのでは…。
 なんでも、最近ふさぎ込んでいるのだそうです。
 それはまともになっただけなのでは…。←おい。
 こないだ嵐がきて過ぎ去った朝、その様子を見に行ったんだけど彼はそこで、青い紙細工の
帽子を見つけた。
 その時からおかしくなったと。
 なんでも、ホルベンダッシュの日にハッターは家族をジャバウォッキーに殺されたらしい。
 前作で出てきた赤の女王駆使するモンスターですね。
 その悲しい思い出をを思い出したっぽい感じでふさぎ込んでるんでしょうか。
 
 アリスはハッターの家を訪ねます。
「本当に君だろうね」と確認するハッターが彼らしくていいですな。

 彼はアリスに両親のことを話し始めます。
「君なら信じてくれるはず」と。
 ハッター自身家族は、ホルベンダッシュの日にジャバに殺されたと思っていたそうです。
 ところが先日、自分が初めて作った、青い紙細工の帽子が落ちていたのを見つけた。
 これは昔父に捨てられたものだからこんなところにあるはずがない。
 でもこれが落ちていたということは、家族は襲撃を逃れ生き延びていたんだ、という
ことでした。
 堅物の父と反発してケンカした、家族が生きていたら父に謝れると。
 チャーリーとチョコレート工場で謝ったからいいじゃない。(違う)
 それでアリスに、どうか僕の家族を探し出して欲しいというのでした。
 でもアリスは、家族は亡くなったの、あなたは自分で言ったわと言う。
 ハッターは、君ならできるんだというけどアリス、それだけは不可能と言ってしまいました。
 アリスがもし3年前の彼女だったら、迷わず「探しに行こう」と言えたかも知れない。
 これは、アリスが成長したことによって夢を失ってしまったことも意味してるのかなと
思いました。
 冒険してはいるけどどこか、現実を見ている部分もある、みたいな。

 ハッターはそんな彼女に、君は君じゃない、君は僕のアリスじゃない、アリスなら
僕を信じるはずだと言って追い出してしまいました。
 
 アリスは皆のところに戻って、ハッターは病気を患っていると告げます。
 短時間でよくそんなこと見抜いたな。
 でも亡くなった家族はどうにもならないという彼女に白の女王が、とても危険な
手だが一つだけ方法はある、と告げる。
 それは、時間をさかのぼることでした。
 あの…簡単におっしゃってますけど、過去変えたら現在にも影響してくるんですよ?
最悪アリスはハッターと出会わないかも知れない。
 まあいいけども。

 過去にさかのぼる方法は、タイムが管理する「クロノスフィア」を使うというものでした。
 ただしそれはこの世界の大時計の動力源であるため、この世界の住人には使えない。
 過去とか未来の自分に出会ってしまうとこの世界の破滅が始まってしまうからだそうです。
 まあ使えてたら過去変えられちゃうもんね…って後半赤の女王が使ってたんですけど?
 おいどうなってんだ設定。
 おかしいぞ。

 白の女王の導きにより、時計の中に入り、タイムのいる城へ向かったアリス。
 ここの歩いて行くシーンがCMに使われていたけど、別にここは大した冒険シーンでは
なかったですねぇ。
 やるべきことは、クロノスフィアで過去に戻り、ハッターの家族をジャバウォッキーの襲撃から
助けること。
 城の中へ入るとなんかちょこまかしたのがウロチョロしてる。
 で、ある人物が歩いてきたのであわてて隠れるアリス。
 彼こそタイム、時の番人。
 ですが、鎧が通路の装飾にひっかかったりしてかっこわるい。
 つかなんでこんなん設置してんだよ。
 彼は「アンダーランドの生者たち」と書かれてる部屋に入る。
 そこには沢山の懐中時計がぶらさがっていて、その中からタイムは時が止まる時計を見つけだした。
 つまりこれが止まると死というわけですか。
 その時計をとって、今度は「アンダーランドの死者たち」と書かれた部屋に入って、名前ごとに区分けされた
ところにぶらさげると。
 ここちょっとだけ伏線なので、タイムがぶつぶつ言ってる名前を憶えておくといいかもです。

 タイムに気付かれたアリス、直接交渉してクロノスフィアを借りようとするけど、ダラダラ話すな
時間がもったいないとか言われてる。
 ええいお前が話をさえぎるからや!
 あと、ポケットに入れてる父の形見の時計を、なぜポケットに死者を入れていると言われた。
 時の止まった時計は彼にとっては死者なんですね。
 興味深い。
 タイムは「私が聞いたら話せ」というからアリスは、「(さっき聞いたから)話したわ」というんだけど、
「さあ話せ」と会話成り立ってないな。
 まあ結局、過去を変えようなんてことは受け入れられないわけですが。
 タイムは、「過去は変えられない。それから学ぶことだ」と言います。
 そうしてアリスがつまみ出されようとした時に、恋人がきた、とあわてて飛び出していくタイム。
 やってきたのは赤の女王でした。
 趣味悪いな…。(シッ)
 タイムの贈り物も趣味悪かったけど。あの首が落ちる仕掛け人形のやつ。
 実は赤の女王もクロノスフィアが目当てだったのでした。
 過去に戻って妹(白の女王)に復讐したい、そして過去未来を自分のものにして世界を
支配したいと。
 だから、この世界の住人には操れないものっていう設定はどこにいったんだよ。

 この隙にアリスは大時計へ向かいます。
 そしてクロノスフィアゲットだぜ!
 これに気付いたタイム、ちょこまかしたやつらにアリスを追わせる。
 これは、秒の化身らしくて、合わさると分になるっていうのは面白かったな。
 追っ手に阻まれて思わずクロノスフィアを落としたアリスですが、それは広がって
大きな球形に。つまりこれはタイムマシンだったわけです。
 中に入ると「私を引け」の文字が。
 アリスが引っ張るとクロノスフィアは動き出しました。
 それを見てタイム、どの間抜けがあの表示を書いたんだと激怒。
 ウィルキンズ(執事みたいなの)にあなたですがって突っ込まれてて笑った。
 お前かよ!
 というわけでアリスは時の流れに突入しました。
 操縦は船みたいなもんだからお手の物らしい。

 てかこれ、直接何月何日に飛べるとかじゃなくて、日を見つつさかのぼっていかないといけない
タイプか。
 面倒くさいな。
 アリスが来たことに気付いた赤の女王、激おこです。
 あいつのせいで私は女王の座を追われたと。
 自分のせいだとはみじんも考えないのか…。

 クロノスフィアが盗まれたことで、大時計は暴走を始める。
 それはこの世界の崩壊の危機をはらんでいた。
 タイムはアリスを追っていきます。
 あとちょこまかしたやつらには、大時計を正確に動かせ、と命じた。
 大変ですなあ。

 アリスはタイムに邪魔されてホルベンダッシュの日に行くことができない。
 トゥーマリーの日とかいうとこに突っ込んでいきました。
 そこにはまだアリスと知り合う前のハッターがいたんだけど、気にせず声をかけるアリス。
 おいこら気軽に過去を変えるのはやめろ!
 そこに父がやってきてハッターを連れて行く。
 今日は赤の女王の戴冠式で、ハッターの家族がその王冠を出す役目みたいなんを
するみたいです。(乗せるのは別の人の役目)
 でもこの赤の女王の髪型が独特というか…あれで王冠がうまく乗せられないわけですよ。
 なんで固定するピンとか用意しておかなかった!
 それ見てハッターが笑ってしまうんですな。
 つられて皆も笑い、激怒した赤の女王は怒り狂う。
 それによって頭はますます大きくなってしまった。
 さらに、王冠は壊れ、赤の女王は皆の首をはねる、と宣言するが父である国王から、
お前の性格は直らない、この国を受け継ぐのはミラーナ(白の女王)だと言われてしまう。
 白の女王はそれはダメです、というけど、これによって赤の女王との対立は決定的な
ものになっちゃったんですねぇ。
 赤の女王は「あの日の真実を話せ」と白の女王に迫る。
 何があったんでしょうか。

 この後ハッターは父から、なんでちゃんとできないんだ、おまえには何も資質がないと
叱られ、家名に泥を塗ったとまで言われてしまいます。
 それでハッターは家を出ていくことを決意したわけですか。
 影から見ていたアリスはあわてて後を追ってハッターに、帽子職人になること、家族の
とこへ戻らないと家族に危機がというけども聞き入れられず。
 うーん…。
 なんていうか感じるのは、3年前のように無謀なアリスでなくなった分、トラブル回避が
下手になったというか。
 やはり「現実世界」の部分が残ってるのかなという印象です。
 いやこの映画が悪いっていうんじゃなくて、良くも悪くもアリスは成長した分、常識から
抜け出せなくなってる部分もあるんだなと。
 アリスは自分は父を失った、あなたにはそんなことになって欲しくない、と話すも、ハッターは
父のようにはなりたくない、と言って戻りませんでした。
 
 ハッターの家族のとこにいったアリス、大事な話がありますというのですが。
 そこに白の女王がやってきた。
 戴冠式での姉の非礼をわびにきたんですね。
 真面目な人だな。
 そこで白の女王は、フェルの日に姉は不幸な事故にあい、おかしくなってしまったという。
 雪道で足すべらして頭を打ったらしいです。
 それでアリスははたと思いついて、その事故を防げば、赤の女王はおかしくならない、
ホルベンダッシュの日は来ない、と考えてまた過去へ向かうことに。
 いやだからそういう風になると、赤の女王はおかしくならず、アリスもここにくることが
なくなってタイムパラドックスがですね…もういいや。

 家を出たハッターは森にやってきました。
 もともと三月うさぎやら彼らとは友達だったので、お茶会できるねーって感じなんですが。
 そこにタイムが落下してきた。
 なにしてんだよお前はよ。
 もうアリスいねーよ。
 タイムは、アリスという泥棒を探している、という。
 ハッターは当然心当たりがある。
 でもヤマネがなーんか悪い顔してて、ハッターとともに「アリスならこのお茶会に招いたよ」と
言い出した。
 まああれでしょうね。
 アリスの方に味方することにしたんだろうね。
 彼女のことを知らなくても。
 というわけで待ちませんか、と持ちかけるわけですが…。
 ハッターもタイムに、あなたが時間の化身なら教えて、もうすぐっていつのこと、とか聞いてる。
 確かにそれはいろんな人の疑問だね!

 フェルの日にやってきたアリス。
 そこには小さな森の住人達がいました。
 チェシャ猫がまだ完全に消えることできなくてしっぽとか残ってるのかわいかった。
 そしてスキップでハッターがやってきたよ。
 かわいいよ!
 アリス、声をかけてます。
 したらなんか家に連れていかれたよ。
 僕ん家帽子屋なんだ、作ってあげるよ、みたいな。
 なんだこの商売上手。
 幼いハッターは父に、自分が初めて作ったという帽子を見せるけど父は、リボンの位置が
逆だ、といじっててリボンブチーッととってしまった。
 何してんだお前。
 ショックを受けたハッターは自分の部屋へいってしまい、母は、厳しすぎるのでは…と
言うのだけど。
 父は良い職人に育てたいみたいなんですね。
 それはいいけどお前ら客ほっといて何してんだ。
 あとアリスも時間ないのになんでついてきたんだよそもそも。
 というわけでアリス、急いで赤の女王を探します。
 
 その頃幼い白と赤の女王は、タルトの取り分でモメてて、母親に部屋へ戻るよう言われて
いたのだけど、どうしてもタルトを食べたかった白の女王は皿に残っていたタルトをこっそり
持って来て、自分の部屋で食べる。
 その時にあわてて食べたので残りかすがボロボロ落ちるわけですよ。
 汚いな。
 それをパッと足ではらって隠すわけですが、赤の女王がやってきた。
 彼女はアリを捕まえてペットにしようともってきたのでした。
 このころから趣味悪かったんだな…。

 で、母親が入ってきて、食べかすに気付く。
 しかし、叱られたのは赤の女王でした。
 彼女は否定するも信じてもらえない。
 食べかす落ちていたのが赤の女王のベッドわきだったんですな。
 白の女王は自分は食べてない、知らないという。
 これはひどい。
 まあ白の女王にもそういうとこあったんだなとは思いましたが。
 日ごろの素行が悪いから、食べたのに嘘をついてると疑われた赤の女王は飛び出して
いってしまう。
 さあアリスは間に合うのか?
 間に合えばこの映画ここで終わりですので大体わかると思いますが間に合いません。(おい)

 一方ハッターらですが。
 タイムに、時間関係のダジャレを言うも、その手のは飽き飽きしてると怒られた。
 さらに、アリスがこないことについて「私は招いたといった、来るとはいってない」という
屁理屈を展開してみましたが怒りを買ったようで。
 お茶の時間1分前をアリスが来るまで繰り返す呪いを受けてしまいました。
 なるほど、これが1作目のお茶の時間につながるわけですねぇ。
 …なんで白うさぎは動けたんだろう…。ここにいなかったからか?それでたまたま
アリスがついてきたのか?
 まあいいや。

 なんかアリスに全然あせってる感じがないんですが、ともあれ歩いていたら赤の女王が
走ってきた。
 横からは大きな時計を運んでくる人が。
 これがぶつかるに違いない、と思ったアリス、時計を運んでるやつらにタックル!したけど
時計普通に関係なかった!
 赤の女王は転んで頭ぶつけてました。
 …何の意味もねぇ!
 ここでアリスは、過去は変えられないのだ、というタイムの言葉を思い出します。
 つーかこれまでの行動全否定じゃねーかよ。
 映画見てた1時間という時間を返せよ。
 でも無駄なことばかりではなかった。
 アリスは、帽子屋で父親がハッターの作った帽子を拾って内ポケットに入れるのを
見ていたのです。
 すごい視力だなあんた。
 アリスは、タイムが死者の時計を移動させていたあの時、ハッターの名字である「ハイトップ」は
まだなかったことを思い出します。
 …すごい記憶力だな!
 もうこれは蝶ネクタイ型変声器をもってるあのガキと組んで事件解決したらいいんじゃなかろうか!

 タイムに見つかったアリス。
 でも彼の様子がおかしい。
 時計が大暴走してタイムも状態がやばかったのでした。
 アリスはもう一度ホルベンダッシュの日に行きたいという。
 タイムは、おまえには誰も救えないというも、すぐそばの鏡が変化したことに気付いたアリス。
とっさに飛び込みます。
 ところがどっこい。
 そこは現実世界でした。
 なんでそうなった!
 アリスはベッドにいた。
 なんでも、ヘイミッシュの屋敷で見つかった彼女は、家具の下に入ろうとしたりなんやかんやあって、
あいつの指示でこの精神病院に入れられたらしいです。
 アリスはただちにあの世界に戻る必要があると判断し、医者の注射を反対に医者にぶっさして
逃走。
 なんでか母が助けたけど、まあいっか。
 もう一度ヘイミッシュの屋敷に戻ったアリス。
 家具の下に隠されたクロノスフィアを手に取る。
 なるほど、家具の下にもぐろうとした、という時点で自分がとっさにあそこへ隠したんだな、と
見当つけていたんだろうね。
 この時点でのアリスは常識を捨てるといったら変だけど、向こうの世界に近い感じになって
きてたんだろうなと思いますね。
 そうして鏡に飛び込んで戻ったアリス。
 もう一度ホルベンダッシュの日に戻ります。
 そこはジャバウォッキーに襲われて町中が火の海でした。
 ハッターの家族らが追いつめられた時、ハッターの作った帽子は父のポケットから落ちて地面へ。
 ところが炎が燃え上がった後家族の姿はなかった。
 アリスが見ていると赤の女王が「復讐の始まりだ」と言ってジャバに乗って去っていったんですね。
 彼女は、ハッターの家族が赤の女王に拉致されたことを知る。
 この時からずっと閉じ込められていたのか…。

 急いでこの世界の現代に戻り、ハッターに事実を告げに行こうとするも。
 彼は今まさに息を引き取ろうとする直前でした。
 仲間たちがアリスに、会ってやってといってて。
 アリスは心の底からハッターに詫びる。
 あなたのことを信じなくてごめんなさい、この帽子はあなたのお父さんがずっと持っていた、と。
 それを聞いたハッター、生き返った。
 行き返ったというか生命力を取り戻したというか。
 ハッターが「キミは、キミだね?君はアリスだ」というの良かったなあ。

 アリスはハッターに、家族は赤の女王のところに閉じ込められていることを告げます。
 あのデカヘッドめというハッター。
 ダデカヘッ!ですよ。
(前作の、打倒デカヘッドを略してダデカヘッ!)
 
 赤の女王、自室に戻ってきました。
 気持ち悪いな部屋。
 タイムがきて、アリスを捕まえることができなかった、と言うと赤の女王はタイムをとらえよと命じる。
 いやこいついなくなったらやばいぞ。
 でもタイムがいっていた、ハイトップを助け出すという言葉には心当たりがあったようで。
 迎え撃つ準備ですよ。

 白の女王らとともに赤の女王の住まいへ向かう一同。
 皆手分けして探しにいって、ハッターとアリスは最上階の部屋で、小さくされた家族を見つける。
 ここ、見つけるくだりはちょっと面白いので見てみて下さい。
 ところがそれはワナで、皆赤の女王にとらわれ、アリスはクロノスフィアを渡すことに。
 赤の女王にはどうしてもやりたいことがあった。
 彼女は白の女王を無理やりつれて過去に向かいます。
 ところがどっこい。
 この隙に部下たちはアリスらを檻から出してくれるんですよ。
 皆、赤の女王のやりたい放題にうんざりしていたようで。
 気持ちはわかるわ…。

 タイムにアリスは謝ります。
 自分のせいと。
 タイムは赤の女王からクロノスフィアをもう一度盗めという。
 つーか思ったんだけど、過去に戻った意味あんまりなかったな。(シッ)
 
 赤の女王が白の女王とともに戻ったのは、あのタルト事件の日でした。
 赤の女王は白の女王に、タルトを食べただろう、という。
 でも彼女は否定した。
 それでカッとなった赤の女王は扉を開けて過去の幼い白の女王に「お前がタルトを
食べただろう!」と言ってしまう。
 そこから世界の崩壊が始まってしまった。
 タイムの持ってた船でここにたどり着いたアリスとハッターは、崩壊が始まったことを知り、
クロノスフィアを持って白の女王とともに急いで現代へ。
 この世界が崩壊していくのすごかったなあ。
 白の女王は赤の女王をほっておけず、とどまりました。
 皆逃げていくも、崩壊に追いつかれ次々固まってしまう。
 ここでアリスが間に合うと思いそうなもんですが。
 あと一歩、のとこでアリスもまた崩壊に捕まってしまった。

 一瞬、崩壊し時が止まった世界が映しだされるシーンはなかなか良かったです。
 え、どうなるの、と思ったから。
 ところが。
 クロノスフィアが台座と引きあって戻ることに成功し、そこから一気に世界はもとに
戻っていく。
 ここは良かったですねえ。
 ギリ間に合ってよかったーじゃなくて、間に合わなかったと思わせてからの展開が。

 そしてもとに戻ったタイム。
 やることいっぱいあると言って、ウィルキンソンズ呼んでたけど。
 あなたの足元にいるんですけど。
 
 女王らも戻りました。
 白の女王、あの時言わなくて嘘ついたとちゃんと謝りました。
 二人がちゃんと和解できて良かったです。

 そこにハッターがきて、小さくなった家族を戻して欲しいと頼みます。
 白の女王は大きくできるお菓子を持ってましたね。
 こうしてもとに戻った家族とハッターは再会したのでした。
 でもこれは同時に、アリスとの永遠のさよならを意味していた。

 アリスはタイムに警告をきかなかったことを詫び、父の形見の時計を差し出しました。
 あなたに贈りたいのだと。
 アリスはこの映画の中で散々、時間は泥棒、大切な人を奪っていくと言ってました。
 けれどもハッターの危機のため過去に戻り、それでも過去を変えられたことによって、過去は
変えられなくてもそこから学び、与えられることもあるのだということに気付いたわけです。
 タイムが、おまえのことは忘れない、頼むから二度とくるな、と言ってたのは良かったですね。
 彼なりの賛辞なんでしょうね。


 アリスが元の世界に戻る時間がやってきた。
 ハッターは、僕の家族と会って、ずっと楽しく過ごそうというけれどアリスは、もう
会えないかもと告げる。
 ハッターは、夢の中で会おうと。
 夢は現実じゃないというアリス。
 こういうとこが大人になってしまった証拠なんだなあ。
 ハッターが、「そんなこと、誰にわかる?」というのはよかったですね。
 どうでもいいけどメモに私「ポッター」って書いてる。
 ハリポタと混ざったらしい。

 あと一つ注文つけるなら、ここの訳は「さよなら」ではなく「またね」にして欲しかった。
 英語だと(聞き逃したけど)「goodbye」だと思うんだけど、二度と会えないと思ってるのはアリスだけで、
ハッターらはそうは思ってない。
 アリスもまた、ハッターの言葉によってまた会えるという気持ちはあっただろうから、さよなら
ではなくて「またね」が良かったと思うんですが。
 またね、なら英語ではsee youって言うはずだ、かもしんないけどもねえ…。

 さて。
 現実に戻ってきたアリス。
 ヘイミッシュの家で母は、船の譲渡にサインしようとしてたんだけど、アリスはサインしていいと
言った。
 船はまた買えばいいと。
 お母さんは一人だけだ、と。
(母の生活の方が大事、ということ)
 でもアリスの母はサインはしないといって書類を破り捨てた。
 アリスは自由に生きる、だから私もよって。
 いいですねぇ。

 そういうわけでアリスと母は新しく貿易会社を立ち上げました。
 たくましい親子ですなあ。
 中国あたりと貿易すれば結構儲かりそう。

 もう一回くらい、あの世界と交わることがあっても面白いなあと思いますね。 
 最後に「アラン・リックマンに捧ぐ」と出たのは嬉しかったです。

 一番最後まで見てるとハッターの「行く時間だ」というのが聞けますよ。
 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅