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鍵のかかった部屋 特別編

SP2(20/05/18)

 さあ今回も始まりました。
 今回は理科の知識があればある程度いけると思います。

■過去のレビュー
・鍵のかかった部屋
・鍵のかかった部屋SP

 ドアには鍵がかけられ目張りがしてある。
 天井からは無数の紙テープが垂れ下がっている。
 室内に置かれたバーベキュー用コンロの中には練炭の燃えカス。
 壁にはサヨナラの文字。
 どう見ても他殺ですね!←オイ

 「ではなぜ彼はここまで厳重に目張りをしたのか」
 3人でこっち見てくるのやめてー!怖い!
 てか冷静に考えたら、「この部屋のことを知らなかったからこそ犯人はここまで
執拗な目張りをした」ということですよね。
 本当に自殺なら、窓の気密性くらいわかっているでしょうから。

 芹沢がめっちゃ自宅でくつろいでるから何かと思ったら、自宅泥棒に入られてやんの。
 最上階が泥棒に入られやすいというのは防犯では有名な話ですし、油断して窓に
施錠しない、開けっ放しで出かける人は結構多いです。
 ここで出てきた防犯対策は現実でも役に立つのでやったほうがいいです。
 たった5分、侵入できないだけで泥棒はあきらめますから。
 窓全体を強化ガラスにする必要はないです。鍵まわりに防犯フィルムを張れば十分。

 見て防犯に役立つドラマ。
 すごい。
 芹沢は完璧に防犯対策してくれと言ってて、榎本は300万と言います。
 すごいな。
 ま、会社からもふっかけてこいとは言われてるでしょうね(笑)。
 で、純子はこないだの仕事の報酬の話をするけども、会社の業務とは関係ないから
受け取れないという榎本。
 こういうとこはマジメですねえ。
 困ったことがあった時に相談にのってくれという榎本。
 あるのかなそんなこと(笑)。
 そして300万か…と考えてる芹沢。
 お前の稼ぎ考えたら安いもんだろうが!

 そしてある日、芹沢は仕事でクライアントと話をしていました。
 ところが、取引相手のしている時計に気づく。
 どこで買ったのか、と聞いています。
 盗品と疑ってるのかな?
 道ゆく人も同じような時計つけてたし。
 あ、違った。
 芹沢がみんなの時計みて、どいつもこいつも泥棒に見えるって言ってるだけだった。
 お前…。

 そんな中純子の携帯に榎本からの連絡が。
 なるほど、相談に乗ってもらう時は意外に早くきましたね。
 実は会田という友人のおいが先日亡くなったのだが、それは練炭自殺によるものだった
というわけです。
 いっちゃなんだけど、練炭自殺にバーベキュー用のコンロ使う人初めて見たわ。
 それこそ不自然なんだよなあ。
 遺体からは睡眠薬も検出されている。
 会田は自殺とは思っていないといいます。
 おいの大樹には美樹という妹がいて、親は亡くなっているため妹を置いて自分ひとり
死ぬわけがない、ということです。
 実は亡くなった母は高澤という男と父亡き後再婚しており今も二人を育ててくれている
らしいのですが…。
 これ血のつながりはないってことだよね。
 怪しいな。
 大樹は引きこもっていて、あの日高澤から大樹のことについて相談があると呼び出された
会田がいくと、ドアが閉まっていて美樹があけてよと騒いでいたと。
 どうやってもドアがあかないので高澤が工具出してきてドリルで穴をあけ、会田がなんとか
鍵をこじあけたと。
 ああ、サムターン回しの要領かなこれは。
 ただ、鍵は開いたはずなのにドアは開かず、二人が体当たりしてようやく中に入ると、
エアコンが作動し、上から無数の紙テープ、そしてサヨナラと壁にかかれた文字、ベッドで
横たわって死んでいる大樹と。
 異様な光景ですね。

 芹沢、あなたが鍵をあけた?に反応。
 そんな簡単に開くものかとか言ってます。
 普通のレバーじゃないんか?
 と思ったら会田、窃盗の常習犯だった前科があると言いました。
 まあ今は更生してるでしょうね。
 芹沢が自分の被害のこと言い出したの笑える。
 純子、無視して話を進めています。スルースキルを身につけたぞ!

 会田は高澤のことを疑っているようですね。
 美樹は友人と出かけていて、高澤は一日家にいた、誰かが入れるような状況ではなかった。
 ただ警察は大樹以外誰も入れない密室になっていたのだから自殺と考えているようです。
 
 高澤は教師なのかな。
 一応人気のある教師のようですね。
 美樹はなんかなついてない感じのようですが。
 っていうか死んですぐ授業出るもんなの?

 榎本は、会田の亡くなった姉が莫大な遺産を相続していて、高澤は大樹が死ぬことで何か
利益をえる立場にいたのではないかと考える。
 確かに結婚したから高澤が相続できる立場ではありますしね。
 会田は前科者なので権利は剥奪と。
 榎本は自分が部屋を見られるよう美樹に頼んで欲しい、と純子に言います。
 会田は美樹に避けられてて難しいらしい。
 彼は必死に死の真相を明らかにして欲しいと頼み込んでて、こんなにいいやつなのになんで
窃盗繰り返したんだ…と思わなくもない。
 まあ会田としては、理由が遺産がらみだとしたら美樹も殺される可能性があると必死なんでしょうね。

 で、芹沢はただ働きと文句言いまくってます。
 器の狭いやつだなあほんと。
 純子、学校の前で待ち伏せしていて美樹に声をかけます。
 でも美樹、心閉ざしててダメだなあ。
 会田に心配されたくないって感じで。
 芹沢はあきらめようって感じなのですが、純子は榎本に電話かけてました。
 榎本は高澤に交渉しようと言いました。
 高澤、簡単に入れてくれた。
 芹沢、いい人だなあと言ってます。
 その、いい人が裏ではサイコパスとか結構あるんですけどねえ。
 普通なら関係ない人間が家にくること自体嫌がりますから。それを喜んで受け入れると
いうのは、「自分のトリックは絶対にばれるわけがない」という自信を持っている裏返し
でもある。
 芹沢、見る目ないなあ。

 榎本は淡々と調べています。
 それをこそーっと誰かが見てましたね。あ、妹か。
 ちなみにいつもは妹が食事を届けていて、自殺当日も妹が届けた食事、高澤が入れたコーヒーを
きれいに平らげていた。
 なお室内から睡眠薬のシートが発見されている。
 純子は高澤が睡眠薬を入れたのでは、というも食器はすべて洗っており証拠はない。
 芹沢は引きこもりやってると自殺したくなることがあるとか失礼なこと言ってます。
 純子は、大樹は本当に引きこもりだったのだろうか、と言っている。
 引きこもりは現実逃避するものだと思うけれども、本棚にある本からはそういうイメージが
わかないと。
 働くための本が多いですね。

 高澤の部屋へ報告しに行くと、出迎えた高澤がプリンタのコードに足をひっかけちゃってチラシが落ちました。
榎本なんか見てます。
 化学の授業の実験コーナーのようです。
 
 そして榎本、模型を作りました。
 ドアの目張りは普通のガムテではなくビニールテープだった。
 これだとコナンでやってたように、あらかじめドアに目張りを張っておいて、そのあと
ドアから出て閉めれば目張りは出来上がりますね。
 中の気圧が高ければドアもなかなか開かない。
 「なかなかドアがあかない」=鍵がかかっている、と普通の人は思いますからね。
 鍵を壊せば開いていたかどうかなんてわかりませんから。
 こうして「心理的な」密室は作れると思います。

 芹沢、模型を見ていて何か思いついたようです。
 掃除機使ったのではと。
 いやドアの気密性考えたらそれ無理でしょ。
 あと、遠隔操作で鍵を閉めたのでは、と言ってます。
 それも無理ですね。
 仕掛けは何もなかったようだから。

 「外から鍵をかける方法」を密室のまま考えるからわからなくなるんでしょうな。
 
 芹沢は、他殺だったとしても警察を説得できる材料がなければ我々はここまでだ、と言ってます。 
 そこに、遺産相続の件を調べたと連絡が。
 遺産は大樹と美樹に相続されていたのです。
 そして高澤は母がなくなる直前、養子縁組の手続きをしていた。
 つまりは、この後見人になれば遺産使い放題ということですな。もしくは二人に何か
あれば婚姻関係もしくは血筋つながってれば取り分を主張できる。
(現実でも、親がなくなり遺産を受け継いだ子が未成年ということで、後見人となった
親類がその遺産を使い込んでしまったケースがある)
 
 純子はこれは殺人の動機になるのではと指摘。
 芹沢は思わないとか言ってます。
 えーい。
 高澤いい人だからって。
 
 高澤と美樹食事してますが…。
 美樹からしたらまったく他人の男が家にいるのだから怖いよねえほんと。
 
 そして高澤の特別授業が始まりました。
 榎本、純子も見に来てます。
 空気の話だそうです。
 自分でトリックの解説しとるやんこの人。
 よっぽど自信があるんだなあ。
 ボイル・シャルルの法則。懐かしい。
 てかこの実験室、いまだと「密です!」て言われちゃうよなあ。
 あと純子が言ってた、高澤さんみたいな先生に教わっていたら化学が好きになった
だろうなあという話、私もそのとおりだと思いました。
 授業が面白いも面白くないも教師次第だと思うんですよねほんとに。
 高校時代の授業一部のぞいてほんとつまんなかったもん。
 ただ教科書に書いてあることを読み上げるだけの教師が多くて、そんなんじゃなんも頭に
入ってこないですよ。
 読みゃわかることを読み上げて何の意味があるのかと思ってました。
 話がそれた。

 榎本、ずっと考えています。
 そこに美樹が声をかけてきました。
 会田はどんな人かと言ってきます。
 榎本は逆に、高澤はどんな人かと聞いた。
 榎本、高澤は教師の鑑と言う。それに比べて会田は前科者で最低の男、と。
 会田がどんな人かはあなたが自分で確かめたほうがいい、と言う榎本。
 人の評価なんてどうせ当てにならないから。
 そのとおりですね。
 
 美樹、自宅でアルバムを取り出していた。
 昔の写真かー。
 会田が父親代わりというか兄貴かわりみたいな感じで家庭を手伝ってくれていたのを
美樹は思い出したようです。

 一方榎本は仕掛けをずっと考えていた。
 美樹がやってきました。
 なんか箱持ってる。
 何かの役に立ちますかだって。
 窓とドアに張ってあったテープでした。
 捨てたフリして隠してたんだって。
 なるほど。
 純子、榎本と芹沢、会田、家にやってきました。
 テープをもう一度張ってみるんですね。
 
 学校では高澤が美樹の早退を他の教師から言われて知りました。
 なるほどそうやってウソついて高澤が学校いる間に榎本らを自宅に入れたのか。
 
 テープを張り終わるとドアの部分のテープはあちこちにシワが出来ている。
 窓枠のそれにはない。
 つまり、窓枠はテープを引き出しながら張ったが、ドアについてははみ出させてはってドアをしめ、
自然に張り付かせたのだという榎本。
 静電気を使ったのだ、と言います。
 ああなるほど。
 うすいビニールテープだと張ろうと長めに出した時腕とかに張り付いて困っちゃうことありますよね。

 ただしこの室内は気密性が高く、目張りそのものをする必要はない。
 榎本もそれを説明します。
 窓に目張りは必要なく、そのままでも練炭自殺は出来る。
 犯人は練炭自殺が要求される以上の完璧な機密性を要求していた。
 と、純子、芹沢のスーツのそでに紙きれがくっついてるのを気づく。
 会田は部屋に入った時に紙切れが舞い上がったことを説明。
 榎本、それはいつ片付けたかを聞きます。
 美樹が目張りを外すより前と言う。高澤が捨てていたと。
 榎本、目張りより紙テープの始末を急いだのか、と考える。
 つまりトリックでこっちの方が大事だったということですね。
 
 榎本が鍵を見ている間に高澤が帰宅しましたよー。
 美樹めっちゃおびえてるやん。
 会田が大丈夫って言ってたの頼もしいですね。

 榎本のあれが始まりました。
 謎はすべて解けた!←それ金田一や!

 密室は破れましたよ!
 
 高澤が入ってきました。
 会田、密室のトリックだってわかってるとか言っちゃってます。
 榎本まだ何も言ってないし、前回芹沢それで失敗したからやめといたほうがいいよ!
 高澤は、美樹をそんなに手に入れたいのかとか言い出した。
 一人の女として会田は美樹を愛してるとか。
 きも…。
 美樹、高澤に向かってうそつきと言い出した。
 まあ実際は逆でしょうね。
 美樹に取り入って遺産を手に入れたい。もしくは手に入らないなら殺してでも、でしょう。

 榎本、鍵はかかってなかったと言い出しました。
 この部屋には鍵はかかってなかった。
 タイトル全否定やな。
 まあそれが今回のトリックなんですが。

 この部屋には気圧差があり、中の気圧が高い状態にあった。
 そうなると内開きであるドアには圧力がかかり外から開けることが出来ない。
 エアコンで室内の気温を2、3度上げれば、ボイル・シャルルの法則で簡単にあかなく
することが出来る。
 ただし、練炭などで10度もあがればドアに亀裂が入るくらいの圧にはなる、と。

 普段生活していてもエアコンでこんなことにならないのは、部屋には少し隙間があり
空気がもれているからだと説明する榎本。
 気密性が高すぎる部屋というのは、耳が痛くなったりしますからね。
(高いところに急に上がったときのような)
 
 ただし、窓に目張りがしてあったのは最初からではなかった。
 睡眠薬を大樹に飲ませた犯人は練炭を炊き一酸化炭素中毒で死亡させた後、炭を
燃えカスと入れ替え、窓に目張りをした。
 そしてドアに目張りをし、エアコンを作動させて外に出た。
 だから鍵はかかってなくても簡単にドアはあかなくなったんですね。
 ドリルで高澤が穴をあけたから空気が逃げ、気圧は元に戻った。

 高澤はこのドアには鍵がかかっていたと主張する。
 榎本は、犯人は会田を利用するつもりだったという。
 犯行現場が密室だったと思わせるために会田を呼び、警察に証言させたのだと。
 榎本は会田に、あけるのをてこずったのではないかと言います。
 会田も、簡単なものだったのにてこずったと話す。
 紙テープが巻きつけてあったのでは、と榎本は指摘。
 
 高澤は穴の位置が鍵の下にくるようこっそりつけていた目印をもとにドリルで
穴をあけた。
 サムターンには紙テープがはりつけてあり、それにドリルを接触させてサムターンを
まわし、ここで初めて鍵をしめた。
 しかし紙テープは一部が残っていたため会田は鍵開けに手間取った。

 室内を紙テープで飾ったのは、紙切れが落ちていてもごまかすため。

 証拠はないという高澤に榎本は、警察が本気で調べたら出てくると言う。
 紙テープの切れ端だけでも証拠になるという榎本。
 ドリルで切断した跡が残っていると。
 ま、しらべたら練炭を購入した形跡も出てくるでしょうしね。

 俺が推理小説の次に嫌いなもの、超常現象だとか言い出す芹沢。
 どーでもえーわ。
 あと、榎本と会田のことを空き巣仲間だったりとか言う芹沢。
 ひでーなお前。
 この後意味深に榎本がサムターン回しするシーン出てくるけどこれは、客の依頼で
やってるだけなんだよねえ。
 そういう思わせぶりなシーンあるのが面白い。
 
 やった、次もあるみたいですね。
 ちょっと嬉しい。


 ☆☆ Iftah ya simsim! U☆☆
 榎本も言っているように、マンションの最上階というのは実は結構空き巣に狙われやすい。
最上階であるため警戒心が薄くなりがちだが、実は屋上から簡単に忍び込める。窓が施錠されて
いないケースも多々あるとか。1階に住んでいるつもりで防犯対策をきちんとしよう。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→鍵のかかった部屋 特別編