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3.胸部を刺された明智警視(余談)

<金田一少年の決死行より>

…何だ、やっぱりそうか。管理人日記の方にも書いておいたが、トリックの一環としてか。
とはいえやや少し疑問は残るので雑談として書く。
解決編に入ってからは電話であらましを聞いただけであることをまず前提に。
マガジン48号まで自分は読んだのだが、この明智警視が登場する部分で「?」と思った
ことが二つ。一つは49号について照会したところ単純な作画ミスであったことが判明し、
解決されたので書かない。
もう一つは右胸にせよ刺された人間があれほどすぐに回復するだろうか、というもの。
左胸を刺された場合あのナイフの入りようからして致命傷であるから(詳しくは述べないが
心臓内腔に血液がたまり、血液ポンプとしての役目を果たさなくなる為)、右胸というのは
すぐ分かったが、いくら何でも車椅子で出歩けるほど回復はしない。電話で聞いた限り、
よく分からなかったが1週間は経っていないだろう、ということだったので言うがあの刃渡
りと幅ではまず、数週間は絶対安静である。明智はじっとしていられないと言ったらしいが、
肺を損傷していると思われるので動き回れば命に関わるのだが…。
まあこれ以上やると意地の悪い重箱つつきにしかならないので止める。本当はあのナイフ
についてもう少し突っ込みたいところも有るのだが。
このトリックにせよ、エレベーターのトリックにせよ、随分前に掲示板の方へ地獄の傀儡師
からのメッセージとしてヒントを相方に書き込みさせておいたんだが、あいつ本当に書いた
んかいな。何か自分の推測も交えてえらくいらんことを言っていたようだが…。まあいいか、
面倒臭えし。(大体あのボケが明智の服の柄が違うから刺されたのは別人! などと抜かす
から一瞬そう思っちまったじゃねーか。立ち読みのこっちとしては確かめる方法がねーんだ
よ。別人としての推論もぶちあげたが我ながらいらん恥をかいた…。もうあのボケは信用し
ねぇ)
ちなみにこれは完全な雑談として。
恐らく地獄の傀儡師こと高遠や巌窟王は明智を本当に刺殺するつもりはなかったと思われ
る。高遠の性格から考えるに、もう一つ鏡を通せば(いくつか鏡を通すトリックは既出だった
はず)左胸を刺しても差し支えないことは分かっていただろうし、第一プロの殺し屋はどこを
刺せば確実に人を殺せるかも知っている。修羅場をくぐってきたという奴がそれを知らない
はずがない。巌窟王にやらせるとしてもそこを教えれば済むだけなのだから。
そう深読みするとなかなかに面白いストーリーではあると思う。
心臓っつー所は肋骨にガードされていて明智のように意識のない状態でもない限り、きわめ
て刺しにくい場所なのだ。下手をするとナイフが欠けて証拠を残す上に手首を傷めることにも
なる。
但し成功すれば出血多量で死亡確実だが、あれほど大きいナイフではまずあのように入っ
てはいかない。現実は厳しいのである。以上駄文。

やれやれ。解決編はコミックスで読みたかったのにわがままで馬鹿な相方に付き合わされ
てしまった。ミステリーのマナーをいい加減覚えてくれ。



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