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西郷どん

最終話(18/12/16)

 …いやこの終わり方はないでしょ…。
 第一話の伏線投げっぱなしじゃん…何の回収もされてないとか…。
 久しぶりにこんなひどいドラマ最終回を見た。

 明治37年。
 大人になった菊次郎が語ってるシーンで、西郷の書が額に入れられてかかげられてます。
これ実際飾られてたのかな。すごいね。
 で、菊次郎は、最後西郷はどんな思いで亡くなったのか、それを考えてきたと語る。
 今日はOPないんですねっていうか銀魂方式か。

 新しい時代がくればいつも波に乗れない人が出る。
 西郷は御一新から取り残された侍達を暖かく抱きしめ、連れ去ったのだ、と菊次郎は言います。

 明治10年8月17日。
 延岡に逃れた一行の中で、菊次郎らやけが人、若い人たちを残し西郷は、残りのものを連れて
鹿児島に向かいました。
 西郷と接したら生死をともにしたいと思うようになる、西郷と行動をともにした人の言葉だそうです。
 そんな風にいろいろな人から好かれたと。

 んで政府軍が病院にきたけど、誰も西郷がどこにいったかは話さなかった。
 信吾がやってきてすまんとか言ってますが、糸は頭を下げないでいいという。
 糸も信吾の立場がわかってるから、西郷家のものとして接することは徹底的に避けてるんだろうなあ。
 そして西郷が鹿児島に向かったという一報が入ります。
 西郷軍は政府の追撃をかわしつつ、実に450km歩いたそうです。
 すごすぎる。
 でも皆死に場所を決めたからか、実に晴れやかな顔をしていましたね。
 西郷は桜島が見える山にやってきて、昔を思い出し石を探していた。
 子供時代にローマ字つづりで鹿児島って書いたあれか。
 よく残ってるもんですね。まるで一年前に書いたかのようだ!
 新八も喜んでいます。
 と、ここで皆は私学校が政府軍に制圧されているのを見る。
 皆が取り戻したいと願うのを西郷はもう止めませんでした。
 まあテンション上がりまくってるから止まらんわなあ。

 さすが皆自分らの庭だから強いですね。
 ただ、反撃もここまでだった。
 政府軍が大砲を持ち出してきた上に、陸や海から援軍が届き、西郷軍は再び山の上へ
推し戻されることになったのでした。

 一方大久保邸では大久保が、鹿児島の家が焼かれたそうだと満寿に話してました。
こっちに呼んでて良かったと。
 満寿は大久保に、西郷のところに行かなくていいのかと言います。話せばわかることも
あるのではと。
 大久保は博覧会の方が大事だと言います。
 確かにここまできたら西郷も話してどうこうではないだろうし、海外に向けての博覧会が
あると知ったら、敵でありながらもそっちを優先してくれくらい言うと思います。

 菊次郎らが自宅に戻ってきました。
 付き添ってきた信吾に琴が今すぐ戦とめろと食ってかかってて、気持ちはわかるけど
お前信吾に八つ当たりすんなよと思った。
 かわいそうだよ。政府軍についたから西郷家の中で対立するような形になって。
 西郷軍と政府軍の戦いをとめろって、悟空とブロリーの戦いをヤムチャに止めろと
いってるようなもんだぞ。
(「ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー」絶賛上映中!見てくれよな!)
 …なんか今宣伝入ったな。

 んで虎太郎が西郷をどうか殺さないでくれ、と信吾に言うので、糸は「西郷家の人間が
簡単に命乞いをするな」と叱ります。
 まあ糸も信吾の板ばさみの気持ちわかるだろうしねえ。

 西郷軍では新八がアコーディオンを弾いていました。
 西郷がもっと明るい曲をやってくれと言います。
 いいんですか、JASRACが料金徴収に来ますよ?(きません)
 新八が弾いた曲は「ラ・マルセイエーズ」
 フランスの国歌であり、もともとはフランス革命のときの革命歌だそうです。
 なるほど、新八もセンスありますね。ダメガネのくせに。(それ違う新八ィ!)
 城山に西郷軍がこもって20日、人数はたった372人になっていました。
 
 鹿児島の政府軍大本営では、総攻撃を仕掛けては、という声が出ていました。
 しかし総司令の山縣は、この中にいる者で西郷さんの厚意を受けなかった者はいるか、
本当に西郷さんが賊になったと思っているやつはいるか、と言います。
 お前汚職だらけのどうしようもないやつだったのに最終回だからっていきなりいいやつに
なってんじゃねーぞ。

 ともあれ、そういうのもあって皆本気で総攻撃をしたいわけではなかった。
 川路も降伏を呼びかけましょうといいます。
 砲撃で死なせたら賊軍の汚名をかぶったままだ、降伏してもらい、西郷以下隊長が
自刃すれば名誉の死であるというわけです。
 そこへ大久保から電信が届き、皆驚いている。
 どんな内容だったんでしょうか。
 信吾は西郷に伝える、と出て行きます。
 直接いくのかと思ったら手紙だった。まあ当たり前か。

 新八が、信吾は何を言ってた?と聞くと西郷、大久保からの手紙だという。
 大久保が総攻撃の命令を下したのでした。
 早朝4時予定です。
 おいおい、東京オリンピックのマラソンじゃあるまいし早すぎるよ…。
 ただ、今日の夕方5時までに降伏すれば西郷だけは命を助けると書いてありました。
 西郷、手紙を読んで甘いのはお前だとつぶやいています。
 そりゃそうでしょうね。
 西郷の気持ち考えたら自分ひとり助かる道なんか選ぶわけがない。
 半次郎らは生きてくださいというけれども、西郷の心はもう決まっていました。

 半次郎らは、西郷だけは生きて欲しい、西郷が生きていれば誰かがまた立ち上がれる、と言います。

 さて政府のほうでは大々的な博覧会が開催されていました。
 日本の産業を海外に見せ付けるものですね。
 外国人が、鹿児島のとこに何もないよ?と聞いてきた。
 鹿児島だけ不参加らしいです。
 なるほど、久光らしいですな。
 で、戦争中でしょ、大丈夫なんですかと聞かれて大久保は自信たっぷりに、もう戦は終わります、
戦そのものが日本国内からなくなりますと返答。
 確かに国内ではなくなったけどな…。
 大久保や信吾は時計を気にしていました。
 今日の午後5時までに西郷軍が投降するかどうか、ですね。
 
 そのころ西郷は半次郎にこう言っていました。
 戦をなくすため、自分は死なねばならない。
 自分が死んだら全国の士族も別の生き方を見つけようとするだろう。
 そうすれば新しい日本が生まれていくことになる。

 西郷は自分自身が戦争の火種になると気づいたんでしょうね。
 新八、皆に「西郷がお前らだけ死なすわけないだろ」と言ってます。

 午後5時を過ぎました。
 政府軍側はどんな気持ちで迎えただろうね。
 連絡を受けた大久保驚いてます。
 バカなの。
 本気で西郷が自分ひとり助かりたさに皆と投降してくると思ってたの?
 なんでこんなに最終回間際大久保のキャラこんなにコロコロ変わるの。
 で、呆然としていた大久保、演説をしてくださいといわれます。
 ステージに立つも演説、噛んだりつっかえたりボロボロですな。
 おいスタッフ、ちゃんとカンペ出しとけよ!
 結局、空白だった鹿児島のとこが目に入って大久保、演説をやめて立ち去って
しまいました。

 西郷のほうは晴れやかな顔をしていました。
 もう悩むこともないもんねえ。
 で皆と、政府軍は強いなあ、これで外国が攻めてきても戦える、安心だぞと
いってました。
 西郷が半次郎らに、もっとマシな死に馬車を与えてやりたかったというと半次郎は、
ここが最高だといいます。
 そうでしょうね。
 西郷の隣で戦い、死んでいけるわけだから。
 んでなんか突然新八の外套がくさいという話に。
 ずっと着てるらしい。
 女子の思いがこもってるんじゃとか言い出して半次郎筆頭にみんな脱がせに
かかってて笑った。
 その外套の内側には女性の写真が貼ってあるわけですよ。
 何か言葉がかかれてて、意味を聞いてきいた半次郎に、読むフリをして外套
取り返す新八、さすがです。
 いってた言葉は「愛する人」って意味かな?
 つーかまあ明日死ぬって時にこんだけワイワイやってるのにも珍しいですな。
 西郷は昔斉彬に言われた「もうすぐ侍の時代は終わる」という言葉を思い出し、
殿の言われた時代がきますなと言ってました。
 まさにラストサムライだな。

 明治10年9月24日。朝4時。
 その時がきました。
 新八、アコーディオンも外套も燃やすんだね。
 しかもまた腹が鳴ってるし…お前…。
 西郷は、お前達が侍の最後、日本のほこりだと呼びかけてます。
 そうして最後の負け戦が始まりました。
 西郷家皆起きてるけど早起きですね…。
 あと、弓矢で政府軍一人倒したやつ、やったどーとか叫んでるから的にされるんだよオメーは。

 久光、俊斉らも静かに大砲の音を聴いてました。
 俊斉、しゃっくりでもしてんの?変な感じだったけど。
 久光は斉彬の写真飾ってました。
 どんな気持ちだったでしょうかね。

 半次郎は、俺が人斬り半次郎じゃー!って叫んでてかっこよかった。
 このあと川路が「せめて自分の手で」とか言って撃ってたけどこれは演出かな。
 まあ史実ではないでしょうね。
 新八は自決してましたが…もはやここまでかって感じだったんかね。
 信吾はいたたまれないから東京に帰りますって帰ってました。
 今かよォ!

 西郷歩いてきてる。
 弾があたらねーなって思ってたらあたったわ。
 まあそうなりますか。
 なんかこの手の戦いの描写ってほとんどが、銃弾降り注ぐ中を普通に歩いてきて撃たれるって
いうのが多いけど、実際そんな頭悪い戦い方する人いないと思うんですけどね…。
 私も戦争を直接みたわけじゃないから知らないけど。
 で、西郷が最後(シャレじゃないよ)、自刃したシーンはないんかい。

 糸、静かになってから裏山のお堂の前にあがり、おやっとさあでしたと頭を下げていました。
 そひこに犬が帰ってきたよ!
 なんだよ山の中に放したから野良犬にするつもりだったのかと思ったけど…がんばったね犬。
 距離感考えたら500キロくらいを戻ってきたんじゃないの?

 大久保帰宅し、満寿に戦は終わったといってました。
 西郷は、と問われた大久保。
 すごい慟哭してた。
 そんなになるくらいならなぜ政府から追い出したよと思うんですけどね。
 まあこの人にはこの人なりの政府のあり方があったんでしょう。

 慶喜も新聞の号外を見て、西郷が死んだか、と残念そうにしていました。
 自分のように逃げればよかったんだ、と。
 まあねえ。
 世の中ではこの時地球に接近していた火星を見て、あれは西郷さんの星だ、西郷星だと
して信仰する人が結構いたそうです。
 なるほど。
 勝も夜空見上げて、星になったかと言ってました。
 斑目さん、ここに煙烏がいます!(そのドラマは終わった)
 とぅまも空を見上げてました。
 多分大島にも訃報は届いたんでしょうね。
 信吾は自宅でうなぎ食ってました。
 いいご身分じゃねーかと思ったけど、皆を追悼してのことなんだろうね。
 この大きな屋敷も、西郷家の皆を迎えて一緒に過ごすつもりだったらしいです。

 菊次郎が戻ってきました。
 病院で義足をこしらえてもらったようです。
 糸は皆を集め、西郷の最後の言葉を聞かせました。
 自分が死んだことで、世の中のおかしいことをおかしいと言えないようになるとは思うな、
これからの国づくりはお前達に託されている、また、西郷の子であることを恥じることはない。
 子供らが西郷星の話をしますが糸はそれは違うといいました。
 あの人は人に見上げられたり、拝まれて喜ぶような人ではない、と。
 低いところで人に寄り添って走り回ってた人です、と。
 おそらく第一話の銅像の話、これで伏線回収したつもりなんだろうけどもなあ。
 ひどいなあ。

 明治11年5月14日。
 まだまだ西郷は人気あるなあと岩倉ボヤいてます。
 歌舞伎でも西郷のことが演じられてると。
 大久保は赤坂に用事があるからと出かけていきました。
 その馬車の中で西郷に思いをはせていた大久保は、斬奸状をもってきた連中に
引きずり出され暗殺されてしまう。
 これが有名な「紀尾井坂の変」です。
 この時大久保の懐には西郷からの手紙が入っていたと言います。
 まだやらんといかんことがあるといいながら大久保は命を落としました。
 そうか、なんで警護つけないかなと思ってたけど、この人は本当にいろいろ私財投じて
いたから、自分より国民を優先って人だったんだなあ。

 大久保のことについてはスペシャル3でも軽く触れたけど、この時国民は「大久保のこと
だからさぞかし遺産も大金に違いない」と思っていました。
 政治家といえば汚職をして私腹を肥やすもの、という感覚だったし、襲ったやからもそういう
義憤で暗殺に至ったからです。
 ところがふたをあけてみれば借金8000円。すべて、学校のための資金にあてられて
いました。乱暴に計算すると今の3000万以上です。
 債権者は誰一人大久保家に返済を求める人はいませんでした。
 政府はこのままでは大久保の家族が生活していけないと考え、各学校に返済を求め、
さらにお金を集めて家族に渡したといいます。
 あとこのころはまだ情報網が十分ではなかったから、大久保がこんなにすばらしい
政治家であったというのはあまり鹿児島では知られてなくて、大久保の墓を鹿児島に
作ることは拒否されていたはずです。
 誰にも理解されることを求めず、ただ日本が西洋に渡り合えるように尽力していた大久保と
いう政治家は、本当にすばらしい人だったと思っています。
 暗殺した連中が少しでも自分の浅識を恥じていてくれれば…と思うのですが。

 このあと昔の回想で西郷が、忘れものをした、お前じゃ、と大久保を迎えにきて
一緒に京へ向かうシーンが出てくるけど、これだとまるで西郷が大久保をわざとあの世へ
つれていったようにも見えるから、なんかちょっとなあ。
 私としては、西郷が道の途中で「おう、きたか」みたいなこと言って、二人でてくてく
京への道を歩いていくというのを撮り直して欲しかったなと思うんですよ。
 でないとなあ…。

 ここでOP始まりましたよー!
 銀魂方式ですね。

 で、終わった後何かあるんかなと思ったら、這っていく西郷が「ここらでよか」と言って
息絶えるシーンでした。
 いやいやいや。
 そういうシーンいらんから…。
 なんでこんな終わり方にしちゃったんだよ。
 すごい蛇足だよ。
 西郷、別府に介錯されてるのに…。
 天皇がおられる方向を向いて手を合わせ、介錯だそうです。

 最後に入れるのなら、今の鹿児島の風景とか入れたほうが良かったよ逆に。
 こんなグダグダすぎて残念。
 総集編を見ましたけれど、西郷役の鈴木さんは年月の移り変わりに体を太くたくましく
していったのもそうだけど、声も太く野太い声に変えられていったんですね。
 こういう役者さんの細かな努力があるだけに残念ですなあ。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→西郷どん