多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→本能寺ホテル


本能寺ホテル

1/16鑑賞

 これ面白かったんだけど、主役の倉本の行動がちょいちょいイラッときたんだけど。
 展示してあるオルゴールを勝手にネジ回したり、何も知らない支配人に「戦国時代に
連れていって」とムチャ言ったり。
 天然の設定なんだろうなあこれ。
 まあ、ああでもしないと展開が進まないから仕方ないのかも。
 ただ、戦国であんだけ強気な倉本なのに、現代に戻るとなんも言えないのはなぜなんだろう。
そこがしっくりこなかった。

 話の結末がああなるのは、斬新な感じで良かったです。
 タイムスリップものって結構、過去にいって過去変えてめでたしめでたしってなるケース
多いからねえ。

 冒頭で名言がでます。
「愚者は経験から学び、
 賢者は歴史から学ぶ。」オットー・ビスマルク

 まあ自分の経験ばっかりあてにしてたらダメよって受け止め方でいいのかな。
 会社とかでよくいる「ワシの若いころは〜」を振り回す人とかね。

 本能寺の変は謎に包まれているという解説がでます。
 その背景に、燃え盛る本能寺の中に靴が置かれていたり、胃薬があったり、チラシが燃えて
いたりなど、これから出てくるであろうエピソードのヒントになるものが出てますな。
 実際骨は見つからなかったので余計に想像の幅が広がっているのでしょう。
 明智軍がいつごろ探したのかわからないけど、おそらく信長関係者か寺の人らが骨を
運び出したんじゃないかとは思ってますが。
 信長の死体が見つからなかったこと、明智の謀反の理由が明確ではないこと、秀吉が
戻ってくるのが異常に早かったことが、よりこの変をミステリーに仕立て上げている、と
いうのがわかりますね。
 この映画の中では一応説明がつく形になっていたのは良かった。

 さてそんな現代の京都の町を歩いている倉本。
 キャリーバッグはその持ち方したら危ないので本当は、横にもって歩いていただきたいところ。
 それはさておき、彼女は縁結びスポットのチラシを受け取って無意識に捨てようとするん
だけど、配った人が目の前にいるのに気付いて、バッグにしまってた。
 そういうところ空気読めるのに、戦国時代で空気読めないのはなんでだ…!
 あとチラシ配ってた人、パタリロ殿下だった。(舞台の)

 倉本は恋人と京都で落ち合う約束をしていて、彼の両親に紹介するというので東京から
きていました。
 お昼は予約がなかなか取れない高級店でとるらしい。
 いいなあ。
 んで彼女は途中で、金平糖を買います。
 信長の紋が入ったものでした。
 戦国時代から作られているそうです。
 ホテルに行くとなんと。
 倉本の予約、来月ですって言われた。
 そそっかしすぎる!
 通行人が一斉に立ち止まってリアクションしてたけど、それはいるのか…?
 ま、いいや。

 そうしてホテルを探すハメになる倉本。
 彼女はたまたま、本能寺ホテルというところを見つけます。
 で、そこの支配人はお客さんを見送りしてたりしたんだけど、倉本が、彼へ声をかける前に
いきなり、飾ってあったオルゴールのネジ巻きだしてびびったよ。
 展示してあるからには触ってもいいものだろうけど、いきなりするか?って。
 びっくりした。
 支配人曰くこれは壊れていて鳴らないそうです。
 倉本は、今夜2名で泊まりたいけどダメですよね、と聞いたけど、支配人は大丈夫だという。
 宿泊カードに記入してる間倉本は、この名前縁起悪くないんですかとか思い切り失礼なことを
聞いてるんですけど。
 どうしよう。
 この子ちょっとおかしい…!
 しかも自分から話しかけておいて、支配人の答えをまったく聞いてない。

 そういうわけで部屋の鍵を渡されてエレベーターに乗るのですが。
 その時オルゴールが鳴りだしたのを支配人気付きました。
 と、倉本がエレベーターを降りるとそこは、寺でした。
 普通こんななったら、怖くて降りないなあ。
 一旦扉閉めて1階に戻るかも。
 倉本は降りた結果、後ろ振り向いたらエレベーターのドア消えているという目に。
 キャリーおいてきちゃいましたね。
 一応靴は脱いでいたので、そこらはわきまえてるんだなあ。
 このあと森蘭丸に遭遇。
 2人ともお互いを見て「変わった格好だな」と言ってたのは笑った。
 ところが今にも切りかからんとしていた蘭丸が、胃を押さえていて胃が痛いというので、
薬をあげる倉本。
 やさし…「私も恭一さんの両親に会うので気が重くて。結婚のご挨拶で。だから胃薬は
持ち歩いてるんです」
 早く渡してあげて!!!!
 蘭丸は、「お館様」の茶会があるので胃が痛いらしいです。
 ここら、歴史マニアだったら、この寺の名前聞いて誰の茶会か割り出しそうだなあ。
 まあそれはともかく、倉本からもらった薬を飲んで、胃の痛みが治まったと驚く蘭丸。
 薬もらって嬉しそうです。
 あ、一応蘭丸と書いてはいますがここでは彼は名乗っていません。
 蘭丸、助けてもらったお礼にと、彼女を逃がそうとするのですが。
 お館様に見つかったらまずい、怖い人だと言う蘭丸。
 前も人をもてなす禅が魚臭いと言って、それを作った明智を打ち据えようとしたんだけど
蘭丸にやらせたらしいです。
 打ち据えるフリをするからあわせろ、とでも言えばよかったんだろうけど、なかなかそれも
難しいですわな。
 明智はこの時に怨みを持ったんだろうなあ。
 倉本は何もわかってないから、そんな怖いんだったら仕事辞めればいいのにと言ってる。
まあ知らないとはいえ、そんなに簡単なものではないからなあ。
 と。
 大塚とかいうやつに見つかってしまい、ごまかそうとしたら茶会の客人ということになって
しまった。
 茶会でめっちゃ注目される倉本。
 蘭丸がはじっこに引っ張っていった。
 ここで彼女はやっと今が天正10年6月1日であることを知りました。
 でも、「平成ではないなーと思ってたんですよねー」とすごいのんき。
 信長協奏曲のサブローなみだな。
 
 お館様が入ってきまして、皆深々と頭を下げる。
 倉本の動作が危うい!(笑)
 しかも、おもてをあげられよ、と言われる前にあげちゃってるし。
 やべーよ!
 このあと、ホテルのフロントのシーンが一瞬映るんですが、これが何の意味があった
かは後々わかるかと。

 茶会では信長がいろんな茶器を見てるんですけども。
 …これ茶会…?ただの茶器ご披露では…。
 そんな中、楢柴肩衝という茶器を持って来た島井宗室という人物がいました。
 これ、タイムスクープハンターの劇場版見てるとニヤッと出来る展開だなあ。
 手前レビューですがどうぞ。
 タイムスクープハンター 安土城 最後の1日

 この楢柴肩衝を信長は欲しがり、無理に取り上げてしまった。
 実際のやり取りがどうだったか知らんけど、島井は最後まで誰にも売ることはなかった
というから、この映画のように最後まで「渡せない」と言ったかも知れないなあ。
 ともかく、信長が立場にものを言わせて取り上げてしまったわけですが、倉本が
ばーっと飛び込んだ。
 これマジびっくりした。
 飛び込みすぎや…!
 あっけにとられる一同を前に倉本は、信長から茶器を取り、島井に渡します。
 で、信長に切られそうになって逃げる。
 まあそりゃそうですわな。
 
 一方現代の本能寺ホテルの方では変な医者がきていた。
 この人の立ち位置最後までわからんかったけど、面白かったからまあいいや。
 そして、倉本は小さな納屋に飛び込んだんだけど、信長らがあけるとそこには誰も
おらず、倉本はエレベーターの中でなんかわめいていた。
 嫌だな、エレベーターあけたらこんな人いたら。
 そりゃビビるよね。
 医者代わりにエレベーターであがっていきました。

 信長の方は、空っぽの納屋に落ちていたチラシに気付きます。
 あの状況でなんでこれだけ落ちるんだという気がしなくもないけど。
 倉本は支配人とともにエレベーターに乗って部屋に行くけど、開いたら普通に
ホテルのロビーでした。
 私最初、支配人は戦国時代につながることを知ってる設定なのかなと思ったら、
まったくそうじゃなくて蚊帳の外だった。
 まあそれはそれで面白い。
 
 靴を置いてきた倉本、新しく靴買ったようです。
 大変だなあ。
 その後、恭一とともに昼食を予約していた店にいったんですが。
 なんとここ、恭一の父親がやってる店でした。
 すげえ。
 今夜父親の金婚式があるんだけど、どうやら恭一はその時に、倉本との婚約を
発表するつもりだったらしいです。
 でも倉本はそれを聞かされておらずビックリ。
 恭一が勝手にどんどん決めてるのかあ。
 うーん。
 ちなみに今倉本は仕事を探している途中らしい。
 会社が倒産して無職になったと。
 大変だな。
 ただし、やりたいことがないってのもあるみたいです。
 それもなんだかなあ。
 それでやりたいことがないなら永久就職すれば、みたいな流れにはなったようですが。
 女友達と恭一のことを話しているシーンが出てくるけど、ランチにしては量多いな…。

 恭一が仕事で呼び出されたので一旦倉本、ホテルに戻ることにしました。
 観光案内を支配人にもらって読んでます。
 支配人はオルゴールについて、宣教師が持ち込んだものだそうです。もしかしたら
信長が持っていたのかも知れませんねと言う。
 このオルゴール、戦国時代の方では一切出てこなかったような…。そういう「あ、これか」と
納得するとこがなかったのは残念だなあ。
 私が見落としただけかな?

 支配人、倉本に聞かれて、今の仕事は天職だと思っております、と答えました。
 そういうのに巡り合えたらいいですよね。
 そうして倉本はエレベーターに乗り込むのですが。
 お前、せっかくもらった観光案内をなぜおいていくんだ…。
 しかも一度降りてきたよ。
 何してんだこの人。
 と、またオルゴールが鳴ります。
 すると開いた先はまた本能寺でした。
 普通に降りてるけど学習せんなあ、この子。
 戸の影にいて、蘭丸に声かけるんだけど、蘭丸が「げ!」と思わず声あげたの笑った。
 見つかったらまずいですもんね。
 なのに空気読まず話しかける倉本。
 やっぱりこの子…。

 信長は倉本のことを面白がって、連れてこいと言ってるようです。
 んで大塚に見つかり、結局連れていくハメに。
 倉本全然恐れないというか…。
 金平糖どうですか、とあげようとしている。
 いやあの、未開封ならともかく、たべかけのものをさぁ、あげようとすんなよ…。
 皆は、金平糖なんて貴重なものそう簡単に買えるはずがないとか言ってる。
 宣教師云々という話とか、あれこれいろいろ合わさって、倉本はようやく目の前の
人物が織田信長だと気付くのですが。
 名前をみだりに呼ぶなと言われてるのに連呼しまくってたの笑った。
 嫌がらせかこいつ。
(この時代、名前を軽々しく呼ぶのは非常に失礼。階級とか守の名で呼ぶのが普通)
 
 一方、蘭丸については名前がなかなか出てこなくて、秀吉…家康…と間違い
まくってて、蘭丸なわけはないですよね、と失礼なこと言ってて笑った。
 信長の横に仕えてたら大体蘭丸だろうがぁぁぁ!
 あと家康は別の作品ね。(信長協奏曲)
 倉本はどこから来たと言われて、江戸からって言ってます。
 いやあの、昔の言い方で言えばいいってもんじゃないと思うんだ。

 信長は、この京都は民は穏やかに暮らしている、戦乱ばかりではないという話を
するけども、空気読めない倉本は、ここの人らは全然笑ってないという。
 しかも蘭丸が、信長の陰口を言ってたことまでばらすんですね。
 この子さすがに病気じゃなかろうか…。
 普通はこんなこと言わないですけどね。
 逆に怖いわここまで状況理解できてないの。
 天然で済ませられないというか悪意感じるというか。
 
 ともかく、寺の一角に閉じ込めておけということになるのですが。
 連れていかれる間も倉本、ずっとしゃべりまくってて、何なんだこの人はって思った。
 病的におかしくて怖いわ…。
 倉本は坊さんに、ここ城じゃないですよね、寺ですよね、と聞いて、本能寺ですか?と
確認して、やばいと気付く。
 本能寺の変が起きることはさすがに知ってるからなあ。
 いきなり走り出してるのも笑ったけど。
 そして走っていくんですが。
 現代のホテルの方では集団旅行客がやってきて、フロントの呼び出しベルめっちゃ
鳴らすんですね。
 うるせぇぇぇ!
 そして、エレベーターから走り出してきた倉本がホテルの外へ。
 このホテル怖い…(笑)。
 てかまた靴なくしたのねこの人。
 バックにくくりつけとけよ。
 
 客がワイワイうるさい中、倉本は借りたパソコンで本能寺の変の事を調べていました。
プリントアウトしたもらった方がいいのでは。
 もしくはスマホで写メとっといて見せるとかさ。
 まあともかく。
 うるさい集団旅行客がエレベーターに乗ってたけど、あれ30人くらい乗れるほど広かったか…?
 それと、ヨレヨレになってた支配人笑った。
 倉本は、さっき本物の信長と蘭丸に会ってきたと言います。
 支配人は、映画村いかれたんですね、と。
 まあ普通そうなりますね。
 倉本は、本能寺にいける時と行けない時があるけどどうやったらいけますか、と尋ねます。
 ムチャやめてあげてよ…。
 支配人は、天正10年の6/1の本能寺に繋がっていると聞いて、行かない方がいいという。
 本能寺の変の前日ですから、と。
 もし行けたとしたら巻き込まれるというけど倉本、大丈夫です、すぐ戻りますからと。
 いやそういう問題じゃなくてですね…。
 すまない、誰か会話のキャッチボールというものを説明してくれないだろうか!
 
 この後恭一の友人夫婦と会う用事があったらしくて、また急いで靴を買った倉本。
 値札ついてるから金払わず持って来たのかとびびったわ…。取るの忘れてる設定
なのかな。
 で、この友人夫婦は賑やかで明るい人で、特に奥さんの方がいい感じでした。
 これは…ランチじゃなくてお茶してるのかな。
 ここで結婚式いいねと、恭一決めています。
 その様子を見て友人夫婦の奥さんが、ちゃんと倉本の意見も聞いた方がいいと
言うんですね。
 倉本は、あちこち見て回ると迷うからいい、と言うのですが…。

 ホテルに戻ってきて支配人にまたぐだぐだどうでもいいこと語りだしてる倉本。
 いや本当に唐突すぎて困るからやめてあげようよ…。
 んで倉本、エレベーターに乗るのですが、またオルゴールが鳴りだした。
 そしてまた本能寺へ。
 本能寺では信長が倉本を探していたんだけど、ふと振り返ると後ろに倉本がいて
めっちゃびびってる。
 笑った。
 そんで信長、倉本を連れて町に出ました。
 町は活気があって皆楽しそうにしてましたね。
 そこで信長は天下統一の話について、誰が出来ないと決めたのだと言う。
 倉本は誰にでもできることじゃないと言うけど信長は、誰もしようとしなかった
だけだ、と。
 確かにねえ。
 あと、信長さんは間違いなく主役、って言うのはいいけど、「大河で見たもん」って
アナタも大河主演しましたよね(笑)。
 
 寺に戻ってきた倉本と信長。
 子供の遊び道具をもって戻ってきました。
 皆でわいわい遊んでます。
 振々毬杖(ぶりぶりぎっちょう)という遊びらしいです。
 左利きの人をぎっちょ、というのがありますがこれから来てる可能性もあるんですね。
言葉とは本当に奥深い。

 一方恭一は婚約指輪かな、友人の奥さんの店で買ってたんだけど、奥さんは、もっと
倉本さんの意見聞いてあげたら、とアドバイスしてあげている。
 やりたいことあるんだと思うと。
 恭一はちゃんと彼女の事を見てるよと言うけども…。

 振々毬杖で皆が遊んでいる間、信長はあのチラシを見ていました。
 恋愛スポット云々のチラシね。
 なぜこれを見ているのか、後でわかってなるほどーって感じでした。
 そんな信長を倉本が呼びに来て、一緒に遊ぼうって誘う。
 ここらは、地位とかなんもしらん彼女らしい誘い方ではありますね。
 なんでこの、はきはきとした物言いを恭一に対してできないのか不思議なんだけど。
 信長がことの他うまくて、皆が笑顔になります。
 これはこれでいいんじゃないかな。

 その頃明智、謀反開始してました。
 そして倉本は信長に対して大事な話があると言います。
 自分がどうやってきたかの説明はいいから早く!
 イラッとするわー。
 でも信長は彼女が言う、未来からやってきたという言葉を信じました。
 あのチラシを見せてるんですね。
 つか、この映画では400年先の未来からと言ってたけど、信長協奏曲では500年
くらい先の未来からと言ってたよね。
 まあ数字的にはどちらも正しい感じかな…いいけど。
 倉本は支配人が言った、もし本能寺の変の事を信長に伝えたら歴史が変わって
しまうかも知れない、という言葉を思い出すのですが構わず、今夜謀反が起きると
伝えました。
 明智光秀が謀反を起こし今夜ここであなたと蘭丸は自害することになります、と。
 まあそらショックですよね。
 ただ信長は、謀反の件承知したと言って部屋を出て行ってしまいます。
 そして倉本がふと気づくと、エレベーターの中に座ってた。
 ああ、現在のホテルで恭一がやってきて、呼び出しベル押したからか…。

 てかこれ見たら恭一も考え直すんじゃないの。
 倉本の行動怖すぎる。(エレベーターの中ではだしで正座)
 
 この後夜の京都の町が映ってそれが昔のものと重なったりしてたけど、あれは
何の意味があったんだろう。

 その後倉本、恭一の父親の金婚式会場に来てました。
 時間がまだあるので、父親がやってくるんだけど、彼に「自分はやりたいことが
見つからない」と告げる。
 父親は、きっとやりたいことは見つかる、あきらめるのはまだ早いと言います。
 そらそうだ。

 で。
 金婚式始まったのですが、母親の方は写真だった。
 なんでも、病気で亡くなったんですが、その時にはもう金婚式の話が出ていて、
遺言もあり、是非にということでそのまま勧められたらしいです。
 いいご夫婦だったんですね。
 恭一の父はこの場で、店をしめること、もう一度自分たちのスタートだった大衆食堂を
やりたいと言います。
 学生たちがうまいうまいと食べてくれる顔を見るのが好きだったからと。
 それは今からでも遅くないと思っています、という父。
 いいですねえ。
 
 信長の方は手紙をしたためていました。
 それは、信長が明智の謀反に会い本能寺で自害した、と知らせるもので、宛名は
秀吉にだった。
 柴田らだと思っていた蘭丸は驚く。
 信長は、あいつらに渡したら、信忠や信孝らで信長の跡目争いが起きそうだから
秀吉に渡す、みたいな。
 ………あっ……倉本、信忠も死ぬってこと言い忘れてんな……。
 そういうわけで秀吉に託すと。
 蘭丸、手紙を届けるといって出て行きました。
 ここで、中国大返しが早かった理由がつじつまあいますね。
 この夜秀吉が信長のことを知れぱ数日で戻れますもんね。

 信長がここを逃げようとせず、歴史通りの展開を選んだのは。
 彼は頭がいいから、チラシを見て未来では皆が笑顔になっていることを知った。
 そして倉本から歴史上では自分がここで死ぬことを知った。
 つまり、自分が死ななければこれからの世の平和はこない、そのように理解したの
ではないかと思います。生き残ってしまえば歴史が狂う、平穏な世はなくなって
しまうかも知れない。
 だから「武士の誇りの為には死なない」と言ったんでしょう。
 信長はこの日本の未来のために死ぬのだ、そういうことなんでは。

 恭一らとホテルに戻ってくる倉本ですが。
 支配人に、どうしてこのホテルの名は本能寺ホテルなんですかと聞く。
 支配人は最初にきた時にも聞いたよと言いつつ、本能寺の変が起きたとこだからと
答える。
 倉本、歴史が変わってないことに気づきます。
 それで、何とか行かないとと思うんですね。
 いやいっても何もできんでしょ…。
 言っちゃなんだけど、倉本の意思でどうにかできるほど信長は小者じゃなかった、
ってことだね。

 バーにいっても倉本落ち着かず、結局行こうとするんですが。
 支配人に、本能寺に連れて行って下さいと言われても困るよなあ。
 エレベーターに乗り込んで金平糖を食べるもそれではいけない。
 まあこの子、オルゴール鳴ってたの知らないから…。
 倉本がエレベーターで四苦八苦してる間、支配人、まさか…みたいな感じでオルゴールの
ネジを巻いた。
 でも鳴らなくて、やっぱりな…という感じでした。
 頭いいですね。
 ところがその時、オルゴールは鳴ったのです。
 で、倉本、やっと本能寺にいけたのはいいんだけど。
 めっちゃ燃えてますがな。
 これでどうしろとって感じだよね。
 消火器でも持ってくるべきだったか。
 それと、この子どうしようもないなと思ったのは、火のついた矢が飛んでくる表を突っ切ったこと。
 なんで建物の中を通らないんだよ…。

 一方あの島井ですが、楢柴肩衝を持ち出してましたよー!
 でもそれを大塚に見つかって信長のとこに連れていかれるんですね。
 しかし信長はそれを返してやった。
 もう自分が持っていても無用と思ったんでしょう。
 この後の展開はタイムスクープハンター劇場版で!(やめなさい)

 信長の部屋にたどり着いた倉本。
 なんで逃げなかったのかと言います。
 信長はもう行け、と言った。
 蘭丸も倉本なら客人だから切られない(明智軍は商人らは切らなかった)と言い
追い出そうとする。
 その時に、「お館様は鬼のように怖い方だけれど、どこまでもついて行きたくなる方なのだ」
と言ってて良かったですねえ。
 信長は、もう少しで大切なことを忘れるところだったと言う。
 あのチラシを見せて、良い写真だと。
 どうでもいいけど自害するのに懐に入れるの、その写真。(シッ)
 
 ところで、この人らはいいけど、倉本の方が退路完全に断たれたんですが。
 バカすぎる…。
 と、ここで現代のホテルのほうで支配人が、うっかりベルを床に落としてました。
 そんで、あの医者がまたきたところへ、エレベーターが開くと、床でもがいている倉本。
 うん、ドン引きだな!

 倉本は支配人に、もし信長が本能寺の変を知っていたらどうしたでしょう、と聞く。
 そりゃ逃げるでしょうねという支配人。
 でも逃げなかったとしたら、と倉本に聞かれると支配人は言いました。
 信長のことだから、きっと命より価値のある何かを手に入れようとしたんでしょう、と。
 それがこの日本の平穏な将来だったんだろうね。
 自分がこのままここで討たれれば、平和な未来が来るというのは倉本の話で
わかった。
 もし逃げたとして、天下統一を成せば新たな「平和な未来」が築けるかも知れない。
けれど信長はそんな「かもしれない未来」ではなく、実在している「平和な未来」を
選んだのだと思います。

 バーに戻った倉本は、恭一と話をするのはいいんだけど、恭一は倉本があちこち
焼け焦げていることに突っ込まないのか。
 あとなんか倉本に、好きな人がいることになっちゃってるし…まあ…。
 そして翌朝チェックアウトする時に倉本、支配人に金平糖あげていたけど、だから
そういう風に食べかけのものあげても困るやろ…!

 この後倉本が歩いて行くと、いろいろ町並みが昔に戻ったりしてるんだけど、一部
どう見ても明治じゃねーかってシーンがあったんだけどあれはどういうことなんだろう。
 安土桃山→江戸→明治っていう時代の移り変わりって意味ですかね?
 倉本は仕事探しを始めました。 
 社会の教師で、歴史志望だそうです。
 戦国時代だけじゃないですけどね、歴史…まあいいけど。

 そして鴨川に座って町並みを眺めていたら、信長がやってきて横に座り、行きかう
人々を満足そうに眺めてるの、ちょっと良かったな。
 何か話すわけでもなし、何か言うでもなし。

 一方支配人、金平糖を食べてエレベーターに乗っていましたが。
 その時オルゴールが鳴りだし…。
 彼はついたフロアでいったい何を見たのでしょうか?

 これ唯一残念なのは、私の勝手な事情なんだけど、土9ドラマの「スーパー
サラリーマン左江内氏」見ちゃってるから、信長がどんなにかっこよくてもあれが
チラッチラッしてしまって、いまいちのめりこめなかったこと。
 あれ見てなければもっとかっこいい信長になっただろうな(笑)

 未来からきたというのを示すのに、スマホ使ってどうこう、という安易な展開
なかったのは面白かった。
 いや使って悪いってわけじゃないんだけど、スマホで撮影→みんなビビる→
信長は信じる、みたいな典型的な展開はいらないと思ったので。
 
 タイムスリップして過去を変えようとする、という話はいろいろあるけど、信長が自分の
将来を知ってなお、日本のために運命を受け入れた、という展開は面白いと思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→本能寺ホテル