山陰同人誌即売会 花鳥風月

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責任を負うということ

目次

  1. 初歩の初歩
  2. イベントは遊びではありません
  3. 未成年イベンターはどうしていけないか
  4. こんな人はイベンターに向かない
  5. 安易に敵を作らない
  6. 話し合いの多さは成果につながらない

初歩の初歩

 貴方がイベントを開催しようと思われた動機は何ですか?皆やっているから自分も出来そうだと思って?それとも、友達との話が盛り上がって?
 残念ながら、じっくり考えて決めたのでない限りは、「イベントをやる」宣言は一晩待って下さい。気分が高揚している時に決定したことは、何となく出来そうに見えるものです。
 しかし、一晩経つといろいろなことが見えてきます。
 資金問題、自分の時間、他のイベントとの兼ね合い…問題は山積みです。気分的なノリだけで進めてしまっていると後に引き返せなくなり、結局「気分が乗らない」イベント作りになります。
 一晩考えてみて、それでもやりたい、やれそうだと思えたら。さあ、イベント開催の為の勉強を始めましょう。

イベントは遊びではありません

 以前、イベントの募集をかけては「サークルが集まらなかったのでやめます」と当日中止にしているイベンターに見かねて「そんないい加減な気持ちでイベントを開くのはやめて下さい」と言ったことがありました。
 しかしその人は「たかが遊びでやってるんだから、イベントを中止にするくらい私の勝手でしょ?」ととんでもないことを言ってくれました。
 こんな人がきちんとしたイベントを作れるはずがありません。

 イベンターは会場に会場貸出申請をし、承認された時点からそのイベントの総責任者となります。
 つまり、そのイベントの開催すべてに全責任を負うということです。また、会場と契約を交わしたということで何か問題が発生した場合にも、その責任を取ることになります。
 貴方には「きちんとイベントを開催する」という義務が課せられたわけです。それを「遊び」と言い切ってしまえる方はイベントを開く資格はありません。
 そして、たとえ未成年であろうとも契約を交わした以上責任者です。「私はまだ高校生だから」「未成年だから」という言い訳はまったく通用しません。
  責任を負うということは一体どういうことなのか、貴方なりの答えをきちんと出して下さいね。

未成年イベンターはどうしていけないか

 というタイトルですが、私は責任を負う自信があるならやってもいいと思います。責任を負う、と簡単に言いましたが、もちろん資金が10万くらいある、会場とトラブルになった時円満に解決できるだけの知識を持っている、参加者とトラブルになった時も同様に解決できる…という、資金や知識面で十分な人達ならOKだということです。
 本音を言えば、高校生にそれだけの力量を持った人間がいるとは思いません。最近は高校生の社長とかニュースで話題になっていますが、それはそれ。それなりの後ろ盾あってのものです。
 参加者さんが不安に思うのは、「何かあった時責任を負う事の出来ないイベンター」の開催するイベントです。つまり、未成年の主催するイベントということになります。
 中にはしっかりしていて大丈夫、という方もおっしゃるかも知れませんが、高校生のうちはまだまだ勉強して知識をしっかり溜め込んでください。
 あなたは良くても、トラブルに巻き込まれて困る方が気の毒ですよ。
 ということで、責任を負う自信があるなら、と言った理由がわかっていただけましたでしょうか?

こんな人はイベンターに向かない

 人によりけりですが、私が断言するのは、親と同居している方で親が同人活動をよく思っていない方。
 これはマジ向きません。
 何故って、あるイベンターさんのところに、申込みをしたはずなのに参加案内が届かないという苦情が殺到したことがあります。その方の元に申込みが届いてなかったんですよ。
 確か…30件くらいだったかな。
 慌てて郵便局とかで調べてもらったそうなんですが、為替は換金されていないし郵便屋さんは確かに配達したという。
 詐欺か!?とその人が疑いをかけられそうになった時、実は親御さんが郵便物を勝手に捨てていたことが判明したんです。その方が「○○方××(イベント名)」という宛先を使っていたことも原因なのですが、そんなことは知らない親御さんは苗字だけしか書いてなかったので開封しました。そうしたところ、ワケのわからない申込用紙が出てくるし、ヘンな手紙はついているし…で、悪徳商売かと思って捨てていたそうなんです。その方がたまたま郵便物を受け取ったものは無事だったそうですが。
 というわけで、やめましょう。
 友達の住所借りればいいやーという安易な考えもやめようね。住所は個人情報だから、その友達が何か被害を受けることもありえます。自分で責任のとれないことはやってはダメです。

安易に敵を作らない

 というのはですね。2つあります。
 1つ目。申込みで知りえた情報というものがあります。サークルさんの住所氏名、電話番号などです。
 絶対に誰にもバラしてはいけません。サークル参加案内の発送作業を人とやるなら、その人にも徹底させて下さい。また、その情報をイベント業務以外に使ってはいけません。
 私の知り合いに、某ジャンルでそこそこ名の知れてた子がいたんですが、あるイベンターから電話がかかってきたんだそうで、何か申し込みに不備があったのかな?と思っていたら「今度私の本にゲストしてもらえませんか?」と言われたそうです。
 つまりその主催者さんは知り合いのファンだったらしくて、「わー申込みが来た、ラッキー!」とか思って電話かけてきたらしいです…。
 やったらいけません。

 2つ目。愚痴はともかく、ウソでたらめを口にしない。
 〆切に間に合わなくてパンフレット印刷代、特急料金かかったイベンターさんがいました。
 ただ、そこの印刷会社さんとはたまたま話をしていて、「○日に絶対入れますって予約までしておきながら、平然と〆切破ってくれて…。イベントパンフなのに特急(料金)かかってた」と耳にはさんでたんです。
 印刷会社さんの名誉のために言っておきますが、別に顧客のことを言いふらす会社ではないです。
 たまたま私の地元のイベンターということで「何とかならんかなぁ」ってカンジで言われたので。
 しかしその子は私に、その印刷会社の文句を手紙に書いてきていました。「きちんと〆切守って入れたのに、勝手に料金を割増されて、二度とあそこで刷りたくないです」って。
 さらに参加者さんにもそれを言いふらしていました。
 もちろんしっかりパンフレットは割増料金込みの値段。
 印刷会社が呆れてました。「そんなこと言うんなら刷ってもらわなくて結構」って。

 どこで誰とつながっているかわからんもんです。ましてや、イベンターとしての発言はそれなりに影響力があります。安易に発言をしないようにしましょう。

話し合いの多さは成果につながらない

 これは私自身がきちんとチェックしていなかったために起きた出来事で、見通しが甘かったと今でも反省しています。

 スタッフの一人が「事前にスタッフミーティングを行いたい」という提案をしました。
「当日どのようにスタッフを配置するか」「スタッフ掲示板に書き込まれた情報の確認」というのを事前にスタッフで集まって行いたいということでした。
 参加は強制ではなく出られるスタッフだけが行うということで、そのスタッフにミーティングを任せました。
 くにびきメッセの会議室を借りて行うということで、使用料は私持ちでした。
 イベント当日に「こういう話し合いをした」と報告を受け、ちゃんとやってるんだなと感心していました。
 それが7、8回も続いた頃でしょうか。
 別のスタッフから、会議とは名目上で単に集まって騒いでるだけの場になっていると指摘を受けました。
 詳細は省きますが確認したところ確かに、言い出したスタッフが人を集めて遊びたいだけだったようで、私に報告していた内容は適当にでっちあげたもの、実際とはまったく違っていました。
 他のスタッフも年下が多かったため、何のために呼び出されるのかわからないながらも参加し続けていたとのことでした。
 その事実がわかってそのスタッフは花鳥風月スタッフから外れてもらいました。

 これは私の失敗談ですが、同じように、スタッフで集まることは決してダメではありません。
 ただ、集まることが目的になる、集まって中身のない話をするというのは時間の無駄です。
 会社でも「会議好き」な人はろくな人がいません。
 会議をすること自体が仕事の成果であると勘違いしているからです。
 イベントに向けて情報共有、確認をすることは必要ですが、今なら一斉送信メールも出来ますし、LINEグループも作れます。
 何度も会議をしているからちゃんとやれている、と錯覚しないようにしましょう。
 無駄な手順を増やしても何の意味もありません。

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