山陰同人誌即売会 花鳥風月

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主催者権限を発動する時

目次

  1. 時には権限を行使することもある
  2. どんな権限?

時には権限を行使することもある

 

 主催者はそのイベント内の最高責任者です。イベントを参加者さんにとって最適な状態であるようにするために、時には迷惑な人に注意し、動向を監視する必要があります。
 そしてそれの最たるものが「主催者権限の発動」です。
 何だか物々しいですが、やっぱり言葉の通りやたらと使うことがあってはいけません。
 どうしてもその手段をとらなければ被害が拡大する、物事の収拾がつかない、これ以外に方法がない、という場合によく考えて使ってください。
 そして、使うからには胸を張ってください。気弱な態度だったり、一度出したことを理由無くひっこめたりすると逆効果です。参加者さんに快適に過ごしていただくための行使です。自信を持ちましょう。
 で、権限と一口に言っても様々あります。
 次項で詳しく解説させていただきますね。

どんな権限?

1.口頭注意
 注意事項を守られない方、他の方から苦情が来た方に対して、改善が見られないようであれば注意しましょう。その時には感情的にならず、その方の「何」が「どうして」いけなかったのかをきちんと説明するようにします。
 その際、「あの人が注意してくれと言っていたので」「私的にはいいと思うんですけど、苦情が来まして」という責任転嫁をするような言い方はやめましょう。
 「恐れ入りますが、サークル前での撮影は周りの方の迷惑になりますので」「申し訳ないのですが、お持ちの道具の音が少々響くようでして」などなど。
 立ち入り禁止場所については「こちら立ち入り禁止になっておりますのでご遠慮下さい」で良いでしょう。

2.再度注意
 注意をしても聞き入れなかった場合。時間をおいて同じ行為が繰り返される場合。
 こんな場合は少し言い方をきつくしています、私は。
「恐れ入ります、先ほども注意させていただいたはずですが、お守りいただけないのはどういった理由でしょうか?」とか。
 スタッフや主催者が注意しても聞かないのは、守る気がないと思ってもいいでしょう(笑)。
 再度注意をした場合は、「あの人に対して再度注意した」と情報共有します。スタッフ、警備員などで監視対象にして下さい。
 放置すると他の参加者さんに迷惑が及ぶ可能性が高いです。

3.退場宣告
 警備員もしくは男性のスタッフについてきてもらって下さい。場合によっては力ずくになります。
 さて。2の注意を行ってもまだ注意を聞き入れない場合。私は、「イベントを妨害する目的で来ている」とみなします。そのイベントに参加する気があるならきちんと注意事項を守られるでしょうし、注意を聞き入れないのは先ほども言いましたように「守る気がない」ということですから。
 その方のところへ行き、「何度注意を行っても聞き入れていただけないので、退場処分とします」と宣言し出て行っていただきます。その場を動こうとしない場合は力ずくということになりますね。
 相手が女性だった場合、男性が体に触れると問題云々あるかもしれませんが、そういう場合は会場関係者に立ち会っていただくか、第3者を立ち合わせ「強制退去に必要な行動以外していない」ということを確認してもらってもいいでしょう。
 私が経験したのは、男数人が通路に座り込んでトランプをしている、というものでした。注意を聞き入れませんでしたので、男性スタッフと警備員さんに退場処分をお願いしました。入り口でしばらく監視してもらって入れないようにしていました。最後まで「トランプしたくらいでなんで退場だ」等というようなことを言っていたそうですが。
 トランプがしたいならご自宅でどうぞ。

4.販売停止
 サークルがそのスペースで販売することを禁止することです。貴方が参加案内で禁止しているものを販売しており、注意してもそれを撤去しない場合などに行使してください。いきなり販売停止は乱暴かと思います。
 うちの場合は、あるサークルさんの発行物を白黒コピーし、それを自作物であるかのように販売していたサークルさんに注意したことがあります。また、テレビからの画像を取り込みシールにしていた方にも注意しました。両者とも聞き入れてその販売物を撤去したので(前者はその後、そのサークルさんと話し合っていただきましたが)、販売停止処分にはしていません。

5.参加拒否(サークル対象)
 基本的にこの処分も、よほどのことが無い限り発動することはないです。私は2回やったきりです。
 どちらも参加者から多くの苦情が寄せられ、調査した結果「このまま参加を受理するとイベント運営だけでなく、花鳥風月の信用に著しく影響を及ぼす」と判断したためです。(念のため警察署にも相談をしています)
 自分が嫌いだからとか、「××らしい」という確証の無いことで参加拒否をすることのないようにして下さい。それは公私混同です。
 花鳥風月のケースのように第三者から「このサークルが参加していると周囲が迷惑する」という苦情が多数寄せられた場合はこの限りではないと思います。自分で確認して裏づけが取れたならば、勧告して行動を改めていただくなり、参加をお断りするなりされていいでしょう。
 参加拒否の裏づけは慎重に。「人から苦情があったので参加拒否します」はダメです。