多分花鳥風月同人誌即売会の開き方→協賛・協力


協賛・協力



<人に宣伝を手伝ってもらう>

 ご質問をいただきましたので、僭越ながら私の経験などをいろいろとご紹介します。
 前項で説明しましたとおり、協賛と協力は違います。具体的に述べると共に、依頼の方法とか、
契約(ちょっと大げさですが)の仕方とかを書きたいと思います。


<協賛とは何をする人?>

 一番多かった質問です。協賛と言っても人それぞれの基準があるでしょうから、私自身の基準を
前提にさせていただくことをご了承ください。

■宣伝を定期的に行ってくれる人
 申込用紙を配布するだけでなく、スペースに申込み〆切まで置いてくださったり、自分のサークルの
通販・販売にも申込用紙を配ってくれる人とか。一回配布をお願いした人などは含まれません。

■運営を手伝ってくれる人
 これは簡単、事務作業の一部や当日のスタッフなどを分担して手伝って下さる方ということになります。

■アドバイザー
 ずっとついて運営方法についてサポートしてくれる人とか、情報を集めたり提供してくれる人とか。
いうなれば参謀でしょうか。

 ざっとこんなものかと。貴方の基準があれば教えて下さいね。
 私は正直、協賛を入れたことはないです。手が行き届かない為、中途半端になってしまうのは失礼
ですから。


<協力者さん>

 こちらも私の主観がかなり入っていることをご了承下さいね。

■申込用紙を配布してくれる人/イベント
 配布してくれたらパンフ無料とか、割引券進呈のサービスと共に企業が募集していたりしますよね。
ああいうふうに直接の報酬と引き換えに(もしくはご好意で)、数回程度申込用紙配布に協力してくださる
人のことです。

■宣伝のためのイラストなどを描いてくれる人
 申込用紙・ポスター・パンフレット表紙・カットなど。協賛扱いにされる方もおられますが、それはそれで
構わないと思います。私は協力者扱いかな。もちろんイラストを描くだけでなく、運営も何か関わっている
なら協賛扱いですね。

■HPがあるなら宣伝してくださる人
 リンクを張ってくれたりする人ですね。もし「リンク張りましたー」という書き込みやメールがあったら、
一度顔を出してお礼の書き込みをしましょう。そこから広がる輪もありますよ。

■広告・チラシを出してくれる企業(と、イベント情報を掲載してくれたところ)
 私以前から気になっていたのですが、イベントで協賛/雑誌名となっているところは、何か特典を受けて
いるんでしょうか。広告を掲載してもらっただけで協賛とするのは違うような気がします。だって雑誌側は
他のイベントと同じように来た広告を掲載しただけなのに、何かそのイベントで重要なポジションにいる
ような扱いなので…。随分乱暴な例えですが、あなたのイベントに何か手落ちがあった場合、その雑誌まで
連帯責任とみなされてしまいますので、雑誌側に了承を得たわけでもないのに「協賛」扱いにしてしまう
のはやめた方がいいと思います。
 前置きが長くなりましたが、広告をイベントパンフレットに出してくれる企業(もちろんお金を払って)や
チラシ配布(その企業のマニュアルを、イベントで撒く)を申し込んでくれた企業、イベント情報を掲載して
くれたところとなります。うちは広告出資の企業と、企業出展のところしか掲載していません。チラシ配布
は当日申込の企業さんもおられ掌握できないのと、イベント情報掲載は多すぎて把握できないからです
(努力しろよ…)。


<支援って?>

 これはその運営を助けること、の意味ですが、協賛≠支援かと思います。どちらかと言えば支援は
自分より上の立場に当たる人、協賛は同程度の地位の人ということかと。印刷屋さんに何か協力費
をいただいたのなら支援:○○印刷でもいいと思います。
 が、あまり見かけないですね。


<依頼する時はしっかり確認>

 友達どうしなら、ワイワイ騒いでいる時に「じゃあAちゃんはイラスト描いてね」「Bちゃんは宣伝担当ね」
と決めてしまって、それでいいかも知れません。
 ですが、「このサークルさんに申込用紙のイラストを描いて欲しい」「知り合いがいないので協力者を
募集したい」という時は、しっかり条件などを提示することが必要です。
 商法でいう「契約」を交わすのと同じことです。ここがいい加減だとのちのちモメることもあり、結果しこり
を残したものとなってしまいます。

 今回はイラストを描いてもらうよう依頼することを例にします。いくら何でも知らない人にいきなり「協賛に
なってください」と、頼むような非常識な方はいないでしょうから(笑)。
 まず、人にお願いする時は。
 スペースに直接尋ねるよりは手紙・メールなどで問合せをするのが一番かと思います。顔をつき合わ
せて依頼されると、内心「困ったなぁ」と思っていても断りにくいものです(経験者)。
 その分郵便やメールですと、相手は考える時間があるし、例えば答えづらいなぁと思った場合「届いて
いない」ことにできます。もっとも、これはいい例ではないですが。
 依頼する時点で条件を明確にし、郵便の場合は返信用封筒も同封します。これは依頼書となります。
 明記しておかなければいけないのは以下の点です。
・イベントの何に使用するイラストなのか(パンフレット表紙か、申込用紙使用か)
・マンガの場合は右開き用か左開き用か(イベントパンフレットは大抵左開き/左綴じです)
・イラストのジャンル
・サイズ(B5原寸とか、投稿用でB5に縮小されますとか)
・枚数
・カラーか白黒か
・引き受けていただいた時のお礼(1スペース無料進呈とか、200円割引券とか。万が一参加の都合が
合わないなら図書券とかでもいいのでは?もちろん原稿料でもいいかと思いますよ)
・実費の支払いはあるか否か、お礼に含まれるのか(向こうからの原稿送付料・原稿用紙代金など)
・いつまでに返事が欲しいか
・原稿の〆切
・その他注意事項など(例えばこのカップリングなのでこれ以外は描かないで欲しいとか、女の子キャラ
を描いて欲しいとか)
・募集の場合は、見本としてカットを同封していただきたいこと

 大体これだけ明記しておき、コピーを手元に残しておけばのちのちもめることはないと思います。あ、
もちろんそのサークルさんをどこで知ったかとか、どうしてもお願いしたいということを押し付けすぎないよう
丁寧に書きましょう(笑)。自分の絵を褒めてもらって、イベント用にと言われれば誰だって嬉しいですし、
条件に関わらず描いてもいいかなと思うものです。
 ハイになったような文章とか、やたら記号(♪とか☆とか)を使いまくるとイベントの質そのものが疑われます。
また、同人便せんで依頼、なんてことは避けましょう。普通の感覚を持っているサークルさんなら「何だ
こいつ」と思って終わりです。

 メールで送る場合は気持ちですが、重要度を「高」にして相手が見落とさないで済むようにしてもらう
のも一つの手です。
 連発するとうっとうしいので、あくまでも契約を交わしたメールのみにしておきましょう。
 本当なら郵送できちっち契約を送るのが望ましいとは思いますが。


<引き受けてもらえた時に>

 印刷所によっては、原稿のサイズがまちまちだと面付け料金を請求するところもあります。最近は、
そういうところは少なくなりましたが、もし貴方が〆切ギリギリのパンフ入稿になりそうであるならば(笑)、
パンフレットのカット描きを依頼するサークルさんにはあらかじめ統一した原稿用紙を送ることをお勧め
します。
 10枚くらい送っておけばミスをしたとしても取り返しがつきますからね。
 表紙原稿については、白黒なら同じ手が使えますが最近はカラーのところが増えていますので、
サークルさんが描きやすい紙もあるでしょうし、送る必要はないでしょう。
 
 引き受けていただいた時点でお送りするのは、契約書(または契約確認書)となります。依頼内容と
条件を確認のために盛り込むのを忘れないで下さい。また、「送料としてお使いください」として1000円
程度の小為替も同封しましょう。何故1000円かというと宅配便の一番安いのが650円前後だから。
(まさか北海道のイベントの原稿を沖縄の人に頼む人はいないと思いますが…)
 原稿は必ず「宅配便」で送ってもらいましょう。もしも万が一事故に遭った時の追跡が容易だからです。
クロネコヤマトなら、ネットからの追跡も可能です。
 そして別に郵便局を責めるわけではないのですが、折り曲げ防止用のダンボールなどが入ってなくて
原稿だけだった場合、平気でポストに折り曲げて入れられます。その点宅配便なら必ず手渡しですので
安心です。(郵便局も在宅していれば手渡し可能ですが、そうそう1日家にいる人もいないでしょう)
 大切な原稿を損傷しないためにも、宅配便が無難です。

 で、前の項で実費云々と書いていますが、お礼とは別に送料・原稿用紙代として少しお渡しした方が
いいのではと思います。確かに微々たるものとはいえ、原稿用紙代、画材代などがかかっているわけ
ですから。
 お礼が1スペースとかいう場合にはそれだけでかなりの金額ですから、実費を含めてもいいと思います
けどね。

 データ原稿で、ファイルをやりとりするサーバー、メール添付などで送ってもらう場合は必ず相手に
届いた旨連絡しましょう。
 受け取りっぱなしはよくありません。


<御礼は必ずしましょう>

 募集をかけて集まった方全員に、採用の有無に関わらず応募してくださったことのお礼状を出すことは
必須です。また、何らかの形で宣伝に協力してくださった方にも、簡単でも構いませんからお礼は言いま
しょう。
 人というものは複雑なもので(笑)、ちょっと内容に問題があったイベントだな、と思っていてもきちんと
大切なことがいえる主催ならまた参加しようと思います。自分では大したことをしていないと思っていても
感謝されたりすると、それだけで評価が数倍跳ね上がります。
 イベントは1人で作るものではありません。縁の下の力持ち的な方が大勢いて支えられるということを
忘れないで下さいね。

 


<補足>

 何度も言っていますが、これはあくまでも一例としてですので、協賛/協力/支援の分け方に、それほど
神経質になる必要はないでしょう。
 結局責任を負うのは主催であり、それを協賛に転嫁するようなことがあってはならないと思うのです。

 また、以下のような質問もありましたので、私の意見を述べておきます。
「協賛というのは、お金を出して支援することも該当するのでしょうか?カンパをしてくれと言われました」
 これについては、Noです。
 確かに企業が協賛であれば支援金を出すこともありえます。一般の催物に於いて協賛がずらずら
並んでいたりしますよね。あれは、協賛として支援金を広告費代わりに出すことと同じです。名前を出す
ことによって宣伝になりますから。
 なので、個人と企業の立場を混同しない方がいいと思います。個人でお金を出したところであまり宣伝
効果にはならないでしょうしもとより、運営資金は主催者がすべて負担するものです。
 カンパを募らなければ開催できないようなイベントには協力しない方がいいと思います。
 ただし、自分がどうしても好意でカンパをしたいというのであれば、この限りではないでしょう。
 お金のことは1人が責任を持って出すべきです。


多分花鳥風月同人誌即売会の開き方→協賛・協力